SKY-HI、☆Taku Takahashiらが登壇した「NEX STAGE」発表会 gloとblock.fmがタッグを組む

gloとblock.fmがタッグを組む

 2020年から続くコロナ禍で大きな影響を受けたエンターテインメント産業。とりわけ音楽業界においてはイベントやライブの延期、もしくは中止が相次ぐ事態となった。このような苦境を打破するため、リアルからオンラインライブへのシフトや、VR・XRといった技術を用いてのステージ演出など、新たなエンターテインメントのあり方を業界全体が模索してきた。

 来たる2022年は、音楽業界やクリエイター、アーティストにとって大きな転換期になると言えよう。そんななかで、“満足感をブースト”をメッセージに掲げる加熱式たばこ「glo」と10周年を迎えた音楽マルチメディア 「block.fm」が、新たなプロジェクト「NEX STAGE(ネクスト ステージ)」を発表した。2021年12月6日に開催された本プロジェクトの発表会では、プロジェクトの概要解説や音楽業界を牽引するアーティストらによる「About Your NEX STAGE」をテーマにしたトークセッションなどが行われた。

あらゆる形で音楽をアップデートし、新しい体験を創出する「NEX STAGE」

 冒頭では☆Taku Takahashi(m-flo, block.fm)が登壇し、アーティストの新しい体験と未来を創造する新プロジェクト「NEX STAGE」の発表を行った。プロジェクトの概要を伝える前に、☆Taku Takahashiは音楽産業が時代の変遷とともに進化してきた過程について触れた。

 「19世紀から20世紀の始めにかけて、ピアノはホームエンターテインメントの王座に君臨していた。しかし、1910年代を頭打ちに生産台数が激減し、その代わりにトーマス・エジソンの発明したレコードの原型となる蓄音機が家庭に普及したことで、もっと音楽が気軽に楽しめるようになった。当時のクリエイターや音楽産業はこの状況に対応するために、次第にレコードへシフトしていき、新たなクリエイションを生み出す源泉となった。

それが1930年代に差し掛かると、世界恐慌やラジオの台頭によってレコード産業は全盛期に比べて売り上げがわずか25分の1にまで衰退。まるで昨今のCDセールスの減少を見るかのような、大きな苦境に立たされた時期があった。それでも、当時のクリエイターやレコード産業はラジオをプロモーションツールとして使うことに活路を見出し、困難な状況を乗り超えてきたわけである」

 技術革新は文化に破壊と再生をもたらす。つまり、何かが廃れるとそれを超えるクリエイターのアイデアやイノベーションが、新たな産業を切り開いてきたと言えるのではないだろうか。

 まさに激動の時代であり、大きな転換期を迎えている音楽業界。2020年から続くコロナ禍はもとより、多様なエンタメコンテンツの興隆によって音楽業界は厳しい状況に追い込まれているが、しかし一方で、オンラインライブやメタバース、XR技術などのテクノロジーを活用した取り組みや、アーティストのクリエイションや発想力、イノベーションによって、新たな変革も始まっている。そんななかで、gloとblock.fmがタッグを組み、音楽とアーティストのチャレンジを応援し、次世代の発展を見据えたプロジェクトが「NEX STAGE」だ。

 gloとblock.fmのニュースリリースによると、「『NEX STAGE』は、音楽の新しいソーシャルプラットフォームとして、アート、カルチャー、テクノロジー、価値観など様々が交差する場として、新感覚のライブイベント、ポッドキャスト、インタビュー、ワークショップなどあらゆる形で音楽をアップデートし、アーティストと共にネクストレベルの「新しい体験」を創造していきます」とのことだ。

 ☆Taku Takahashiは同プロジェクトの抱負を次のように語った。

 「いつの時代も、音楽が人の心を動かすのは変わらない。この取り組みを通じて、もっと日本を躍らせ、そしてアーティストが夢を叶えるようなプラットフォームへと成長させたい。アート、カルチャー、テクノロジーなどさまざまな方面や角度から”NEX STAGE”を創造し、ライブイベントやポッドキャスト、インタビュー、ワークショップといったあらゆる形で音楽をアップデートしていく予定。音楽の持つ力で明るい将来へと導いていけるよう、ネクストレベルの『新しい体験』を提供していきたい」

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