米大手通信Verizonの新プログラムに顧客情報収集の疑い 各メディアが批判の声

 米大手通信会社のVerizonは先日、新プログラム「カスタム・エクスペリエンス」を導入。しかし米メディアの『Input』や『The Verge』が、顧客の情報を収集するためものだと指摘した。

 Verizonはこのプログラムについて、「コミュニケーションを最適化し、より関連性の高い製品やサービスを提供し、より魅力的なプランやサービスを開発するためのもの」と説明している。さらに上位版の「カスタム・エクスペリエンス・プラス」では、位置情報やネットワーク情報などが追加で収集されるようだ。

 これに対し『Input』は、「この目的を達成するため、加入者は、アクセスしたすべてのウェブサイト、使用したアプリ、そして電話やテキストまで、Verizonが閲覧することを許可する必要がある」と指摘。そして、「正確にはデフォルトで、すでにアクセスを許可する設定になっている」と批判した。

 Verizonは、すべての情報は社内で管理し、第三者に販売しないことを約束している。しかしプライバシー保護意識が高まる中、顧客の情報を扱う新プログラムがデフォルトでオンになっていることに、各メディアは不信感を抱いたようだ。ただ、スマートフォンのプライバシー設定で、簡単にオン/オフが切り替えられるとのこと。自身のプライバシーを保護するためにも、各社の動向には注意を払っておくべきかもしれない。

(画像=Unsplashより)

〈Source〉
https://unsplash.com/photos/0aRycsfH57A
https://www.inputmag.com/culture/verizon-customers-might-want-to-check-their-privacy-settings-asap
https://www.theverge.com/2021/12/5/22818783/verizon-app-data-collection-browsing-history

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