Googleも参入断念 「折り畳みスマホ」独壇場のサムスンが次につくるものとは?

サムスン「折り畳みスマホ」の次は?

 大手スマホメーカーのSamsungはGalaxy Noteシリーズを展開して、画面サイズがスマホとタブレットの中間に位置するファブレットのカテゴリーで独自の市場的地位を築いてきた。このシリーズが、ついに役目を終えようとしている。そして、その役目を引き継ぐのは近年台頭した新たなスマホカテゴリーのシリーズになるようだ。

歴史あるシリーズの終焉

 Google製品ニュース専門メディア『9to5Google』は25日、Samsungが展開しているGalaxy Noteシリーズが終了することを報じた。同シリーズは、2020年に発表されたGalaxy Note 20/20 Ultra以降、新機種が発表されていなかった。さらに、Galaxy Note 20/20 Ultraの生産も2021年末までに終了する。

 Galaxy Note 20/20 Ultraは2021年内に約320万台販売され、この販売数は同年に販売されたGalaxy Noteシリーズ全体の販売数の3分の1を占める。

 Galaxy Noteシリーズの終了に伴い、2022年にリリースされるGalaxyスマホシリーズのフラッグシップモデルは、Galaxy S22シリーズとGalaxyの最新折り畳みスマホとなると見られている。

折り畳みノートPCも登場?対してGoogleは...…

 Galaxy Noteシリーズの終了に伴ってGalaxyシリーズのハイエンドモデルの中核を担うようになる折り畳みシリーズに関しては、Android関連ニュースメディア『Android Headlines』が24日に報じている。その報道によると、2022年にはGalaxy Z Fold3とZ Flip 3の後継機種に加えて、新たなカテゴリーの折り畳み製品をリリースするという噂がある。

新しい折り畳み製品として噂されているのは、折り畳みタブレットである。このタブレット は折り畳むと携帯できるほどに小さくなるものか、大きいタブレットを折り畳むと小さいタブレットになるといったふたつのデザインが想定される。さらに折り畳みノートPCもリリースされるかも知れないと噂されている。

 折り畳みスマホ市場はSamsungがリードしているが、中国メーカーのOnePlusも同市場に参入する気配がある。CNN系ニュースメディア『CNN NEWS18』は23日、OnePlusが3つ折り型の折り畳みスマホに関する特許を申請していることを報じた。

 一方でディスプレイのサプライチェーン事情に詳しい調査会社DSCCは15日、Googleが折り畳み型Pixel(Pixel Foldと呼ばれていた)のリリースを断念したと同社ブログ記事を通じて明らかにした。Googleに通じる同社の情報筋によると、折り畳み型Pixelを断念した理由は「必要とされる競争力がない」からとされている。まだニッチな折り畳みスマホ市場に参入して先行するSamsungと競争しても、得られるものが少ないと判断したと見られる。

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