フィッシャーズ・ンダホ、「イクメン・オブ・ザ・イヤー2021」受賞 育児共有の場としてのYouTube

YouTubeで共有する育児

【誕生日】せんちゃん4才の誕生日パーティー

 受賞時のスピーチでンダホが「様々な仕事でも育児が出来るということを伝えていきたい」と力強くコメントを残しているように、YouTube活動中にパパとなるYouTuberも近年では増えてきている。

 HIKAKINの兄であるSEIKINは、活動の6年目である2018年に第一子が誕生。それまで商品紹介が主なコンテンツであったが、以降はプライバシーに配慮しながら、子育ての様子や子ども用のおもちゃ紹介、生活に関するコンテンツが中心に投稿されるようになった。

 同じく賞を受賞しているカジサックは、芸人を招いたトークなどの企画動画も人気だが、妻である“ヨメサック”や5人の子どもたちとの家族動画もまた人気を博している。カジサックは妻や子どもたちも顔出しをしており、カジサック以外が企画のメインとなることも多い。視聴者が子どもたちの成長をリアルタイムで見守れるような動画となっている。

 これまで、芸能人やクリエイターのプライベートはブログやSNSでのみ可視化されてきたが、YouTubeが普及して以降、動画を使ったリアルな子育て風景や、視聴者からの悩みに答える質問コーナーなどを通して、育児に関することを共有できる新しいプラットフォームとしての役割を担ってきた。

 活動歴が長くなるYouTuberが増えてきているなか、今後家族や家庭を持つYouTuberも多く現れるだろう。日常をリアルに切り取るYouTubeという性質が、これまで家庭内だけで解決しなければいけなかった育児の悩みや、それに伴うストレスなどを救う役割を果たすかもしれない。家庭という枠を超えて広く人々と共有することによって、子育てに対し開かれた社会となることを期待したい。

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