AirPods Proよりも良い!? “透明イヤホン”『ear(1)』は1万円台の最強ノイキャンイヤホン

 8月末から日本でも販売が開始された、英Nothingの新型ワイヤレスイヤホン『ear(1)』。1万2650円(税込)と廉価な価格ながらノイズキャンセリング機能を搭載したことが話題となっている本製品だが、製品を使用したところその高い実力に驚かされた。ここでは、Nothingが初めて市場に投入したプロダクトとなる『ear(1)』のレビューをお届けしたい。

購入者を楽しませるエコなパッケージ

 Nothingのパッケージには、お菓子やタバコの外箱のようなシンプルな紙製の素材が採用されている。そしてこのパッケージの一部を破くことで、内箱へとアクセスできる。複雑な梱包を排除したエコフレンドリーなデザインと、開封するワクワクを楽しませてくれる、ユニークなアイディアが取り入れられている。

 『ear(1)』のデザインには、スウェーデンを拠点とする電子楽器メーカーのTeenage Engineeringが関わっている。本体ケースからイヤホン本体まで共通する透明なパーツと、そこから透けて見える内部のマイクや磁石、回路基板などが美しい。この外観からは、2000年頃に流行した「スケルトンブーム」を思い出す人もいることだろう。

 パッケージの中身はイヤホン本体と充電用のケース、USBケーブル、大中小のイヤチップとなっており、かなりシンプルだ。これに、取扱説明書などが付属する。購入者に使い方を迷わせないシンプルな内容ともいえる。

高レベルなデザインと質感

 『ear(1)』のイヤホンを手に取って感じるのは、高い完成度のデザインだ。1万円台という販売価格にも関わらず、安物感は全く感じられない。イヤホンは片側が4.7gと軽量で、いい意味でオーディオ製品らしくない、気軽に取り扱える印象を与えている。

 イヤホンの「軸」の部分には、ケース収納時のための充電端子が配置されている。またイヤホンの外側にはそれぞれ赤と白のドット模様が塗装されており、簡単に左右が判別できるようになっている。

 イヤホン本体と同じく、充電ケースにも透明なデザインを採用。四角いパッケージはデザイン性は高いが、ポケットに入れて持ち運ぶことを考えると、若干かさばる印象だ。この点は、米Appleの「AirPodsシリーズ」の充電ケースの方が小型で可搬性に優れている。

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