三浦大知が魅せる「音楽とゲームの融合」とは ゲーム実況でも圧倒的なパフォーマンスを披露

三浦大知が魅せる「音楽とゲームの融合」とは

 「肺が6個ある」と言われるほど人間離れした圧倒的パフォーマンスを披露する生きる音楽元号・三浦大知がYouTubeでゲーム実況チャンネルを立ち上げたのはご存知だろうか。その名も『三浦大知のゲーム実況』。

 わかりやすさの極みのタイトルに加え「皆さんとゆるーく、リラックスしながら、沢山の素晴らしいゲームを通して一緒に楽しい時間を過ごせる場所になればと思っています。(概要欄)」という優しさの塊のコンセプト。いつもの鬼のような難易度の曲を鬼のようなクオリティの歌とダンスでわれわれを「EXCITE」させる姿とは違う、ただ好きなゲームを好きなだけ楽しむ、何も飾らないありのままの三浦大知がそこにはいた。

 しかし、筆者もよくゲームをするのだが、改めてゲーマー目線で三浦大知の実況を観てみると、そのプレイにある意味「恐怖」を感じてしまう。三浦大知自身は「Free Style」にゲームを楽しんでいるだけかもしれないが、あれをリラックスしてやっているのだとしたらもはや恐怖を通り越して「Blizzard」である。

 まず、三浦大知は次のアクションを起こす時のレスポンスの速さ、そして流れを読み正解を導き出す一瞬の判断力が尋常ではない。本人は気づいているかわからないが、歌とダンスで培った圧倒的なフィジカルが確実にゲームでも発揮されている。一言で言うと「ゲームをするための基礎能力がべらぼうに高い」。敵に攻撃する、アイテムを拾う、ただそれだけの「簡単にやってるように見える」動作の一つひとつが美しくなめらか、誰がどう見ても「三浦大知のゲームプレイ」なのだ。

 三浦大知はあれだけ激しく歌い踊るのにも関わらず絶対にハンドマイクを使う。その理由はヘッドセットだと息が上がってしまった時にどうしても息づかいの音がマイクに入ってしまうのだが、ハンドマイクだと自分でマイクを口から話せるので息がマイクに乗らず息が上がってないように見えるからだという。だから三浦大知は歌唱中、常にマイクの位置を動かし踊りながらでも一番歌が綺麗に聴こえるように調節している。その正確無比なマイクコントロール技術がゲームプレイにおいてのキー操作の繊細な動きに如実に活かされている。『バイオハザード ヴィレッジ』の実況で「おぉー」「痛い痛い」「ごめんなさい」とゆるいリアクションをしながら正確にゾンビ達を「Body Kills」していく三浦大知はまさに「The Entertainer」だった。

 そんな三浦大知のゲーム実況の中でも魅力が2万%爆発しているのが『One Hand Clapping』のプレイ動画だ。『One Hand Clapping』とはプレイヤーがマイクに向かって歌ったり、音を出すことでギミックを解きながらゲームを進めていく全く新しいタイプの「ボイスパズルアクション」。例えば、プレイヤーの目の前には目的地である洞窟の入り口があるが、その手前は崖になっていて先に進めない。そこでプレイヤーは声を出し足場を作るのだが、音程を上手く操らなくてはしっかりとした足場は生み出すことはできないという広い音域と正しいピッチが問われるゲームだ。

 「ゲーム×音楽」の融合……これは「三浦大知にプレイされるために生まれてきたゲーム」と言っても過言ではない。「ほ、本当に金払わないで大丈夫なの?」と思い血眼になって課金ボタンを探したが見つけることができなかった。ギミックを解くための何気ない一声が紫綬褒章レベル。聴けばマイナスイオンが全身を駆け巡り、みるみるうちに腸内環境が改善されていく。今すぐ三浦大知の声を「特定保健用ボイス」に指定してほしい。

 そんな『三浦大知のゲーム実況』は顔は一切映らず、ただひたすらに声とゲームプレイのみを楽しむある意味で超ストロングスタイルの配信方法を取っているのだが、姿は見えずともわれわれの心の目には三浦大知がゲームを楽しんでいる姿がハッキリと映っている。なぜならばプレイの一挙手一投足に三浦大知が溢れているから。言ってみればこれは三浦大知という人間をゲームを通して様々な角度から味わうことができる「三浦大知のビュッフェ」。

 音楽だけでなく、その人柄に魅了されたファンにとっては「三浦大知が三浦大知たる所以」を改めて再確認できる場所でもある。どんなにプレイにのめり込んでも「(1)ゲームは子供が寝てから」「(2)生配信も子供が起きたら即終了」のルールを徹底していたり、ゲームがハードコアな展開になってもイライラしたり汚い言葉を吐かない、その根本にあるのは単なる再生回数や収益などではなく、どこまでも純粋な「Everlasting Love」。これからもその愛に「Touch」していきたい。



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