“除菌できる”ワイヤレスイヤホンとは? 電動歯ブラシでお馴染み「フィリップス」が提案

 「フィリップスから除菌ができるワイヤレスイヤホンができたんだって」そう聞いて、「え、なんて?」と聞き返してしまう人は少なくないだろう。筆者も同じく、「除菌機能付きワイヤレスイヤホン」というパワーワードに立ち止まらざるを得なかった。

 フィリップスといえば、電動歯ブラシでお馴染みのあのメーカーだ。医療関連機器から家庭用の電気機器まで幅広く手掛けるフィリップスが、ワイヤレスイヤホンを発売したこと自体はまったく不思議ではない。

 とはいえ「除菌できるワイヤレスイヤホン」と言われれば誰でも驚いてしまうだろう、今回はそんな謎めいたワイヤレスイヤホンを紹介していこう。

充電ケースに「UVクリーニング機能」を搭載した画期的な完全ワイヤレスイヤホン

 最初にこの商品の目玉機能である、「除菌機能」を紐解いていきたい。フィリップスのワイヤレスイヤホン「TAST702」は、充電ケースに「UVクリーニング機能」を搭載している点が特徴だ。

 従来、カナル型のイヤホンは耳につけるためのイヤーチップが装着されている。耳にフィットするようにやわらかなシリコンで作られたイヤーチップは、耳に密着させて使用するにもかかわらず、取り外して洗ったり、除菌したりといったことをせずに利用するのが普通となってしまっている人が多い。

 そのため、例えば日常使いやスポーツで汗をかき、汚れてしまった場合でも、次回はそのまま使うことになる。

 そこに目をつけたフィリップスは、常に耳に装着し続けるイヤーチップを常に清潔に保つ機能を発明し、耳の病気を防止したり、安全に気持ちよくイヤホンを利用できるといった点を実現した。さすが医療関連機器を扱うメーカーだ。

 除菌方法は至ってシンプル。使ったイヤホンをケースにしまうだけで、イヤーチップ部分に20秒間紫外線が照射され、殺菌できるといったものだ。ただケースにしまうだけで除菌ができてしまうため、簡単に清潔なイヤホンを保つことができる。

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