夏に増加する痴漢から「自分を守り、誰かを守る」痴漢防止アプリの活用法

 6月1日から6月15日まで、関東エリアの鉄道事業者21社局と警察が連携して「痴漢撲滅キャンペーン」が行われた。毎年夏になると、服装が薄手になるためか、痴漢が増加傾向にある。6月1日は、渋谷駅で渋谷警察署、鉄道各社職員が痴漢撲滅を訴えた。

 「痴漢撲滅キャンペーン」で利用を促していたのは、警視庁の防犯アプリ「degi police」。degi policeは、ユーザー登録地点での犯罪発生情報を表示。特殊詐欺にあわないための学習コンテンツや子どもと女性の安全情報、公開捜査などのコンテンツを搭載している。

 なかでも注目されている機能が、「痴漢撃退」機能と「防犯ブザー」。痴漢撃退機能を起動すると、黒背景に大きな文字で「痴漢です 助けてください」と表示。タップすると画面が赤に切り替わり、「やめてください」と連続再生される。マナーモードになっていてもスマホの最大音量で再生。大きな音で周囲に被害を知らせることができる。「やめてください」という声は、男女切り替え可能。デフォルト設定は女性の声になっているが、男性の声に切り替えられる。一方、防犯ブザーを起動すると黒背景にベルマークが表示。タップすると電子音が鳴り響く。こちらも自動的にスマホの最大音量で再生される。

 degi policeは、「痴漢撃退」機能、または防犯ブザーを鳴らすと、家族や友人にメールを送信することが可能。メールアドレスは3件まで設定できる。機能を使用すると、「只今、お知り合いの方が防犯ブザーを使用しました」というメールが送信。メールにはGoogleマップで場所が添付されるため、メールを元に通報することも。身近な人に、ワンタッチで危険を知らせることができる。

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