一緒にランニングもできる 四足歩行のロボット犬を中国企業が公開

 6月8日、中国のロボット開発企業、Unitree Roboticsは、四足歩行のロボット犬「Unitree Go1」を発表した。

 同社がYouTubeに公開したデモ動画では、ランニングする人の後を追いかける、背中にペットボトルを乗せて運ぶといった機能が紹介されている。メカニカルな見た目に反して、健気に主人についていく様子に愛らしさも感じられる。

追跡システムで、主人の横を離れずに歩くーUnitreeRobotics YouTubeより
ペットボトルなど、軽いものなら運ぶことができるーUnitreeRobotics YouTubeより
買い物の手伝いをすることもーUnitreeRobotics YouTubeより

 標準搭載された追跡システムと障害物認知システムにより、「Go1」は主人の横を離れることなく追跡し、障害物を避けて進むことができる。そして高く積み上げられた箱の上から1回転をして降りる、といったテストをこなすなど、耐久性にも優れているようだ。

 本製品には、2,700ドルの「Go1 Air」、3,500ドルの「Go1」、8,500ドルの「Go1 Edu」の3バージョンがある。重さは約12kgで、高価なモデルほどより高性能なプロセッサとセンサーが搭載されるようだ。動画内でうたわれている最高速度17kmは、最上位モデルのみの記録とのこと。バッテリーについての詳細は記載されていない。

 これと似た四足歩行ロボを開発する、Boston Dynamicsの製品が74,500ドル(約815万円)であることを考えると、非常にリーズナブルだと言えるだろう。

 「Go1」を見たユーザーからは、「すごい! 長年、ロボット犬がほしいと思っていた」、「Boston Dynamicsと比べると、とても安く感じる」といった肯定的な声のほか、「2700ドルを払って、水1本を運ぶだけ?」とその実用性に疑問を呈する声もあった。追跡や障害物回避など、歩行ロボとしては優れているだけに、実用的な機能が搭載されればより需要は高まるだろう。

UnitreeRobotics YouTubeより
UnitreeRobotics YouTubeより

(画像=UnitreeRobotics YouTubeより)

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.youtube.com/watch?v=xdfmhWQyp_8
https://www.theverge.com/2021/6/10/22527413/tiny-robot-dog-unitree-robotics-go1

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