「AirTag」を買う前に。安価に手に入るスマートタグの優位性とは?

AirTagにかわるスマートタグ

 Appleが発表・発売開始した「AirTag」が話題だ。

 簡単にこのAirTagの説明をしておくと、BluetoothとUWB(UltraWideBand・超広帯域無線)を使って落とし物の位置を把握する、忘れ物防止スマートタグだ。

話題のAirTag

 このAirTagが騒がれているが、以前から「MAMORIO」「Tile」といった忘れ物防止タグ・スマートタグはAmazonなどで多数出品されており、手軽に購入することができた。これらはどう違うのだろうか。他の製品でも十分使えるのだろうか。考察してみたい。

 OTAKIAGEで安く次世代製品を。鉄道との連携も心強い「MAMORIO」

 まずは、日本製のMAMORIOシリーズだ。これは製造しているメーカーもMAMORIOという名前の会社だ。

MAMORIOの代表製品「MAMORIO」バリエーション4色

 MAMORIOの機能はひとことで「置き忘れ通知」だ。MAMORIOはBluetoothでスマートフォンと接続している。スマートフォンとの距離が離れ接続が切れると、通知が来て置き忘れを防止できる。

 またMAMORIOアプリで、必要な持ち物が一通りそろっているか「持ち物チェック」といったことも可能だ。レベルメーターでMAMORIOが発信している電波を検知し、持ち物が近くにあるかを簡単に確認することができる。

 MAMORIOには、様々な形状バリエーションがあり、キーホルダーからシール型までそろっている。また、いずれも重量が軽い。付けていることを感じさせない軽さだ。

こちらは、クレジットカードサイズの「MAMORIO CARD」。充電式だ。

 最近登場した充電式のものもあるが、基本的にMAMORIOは電池内蔵式で使い捨てタイプとなっている。しかし「OTAKIAGE (お焚き上げ) 」という仕組みがあり、ユーザー登録から180日経過後に、割引価格にて次世代機を購入出来るため、劣化・故障する前に新しいものを割安で手に入れることができるのだ。

 このOTAKIAGEの機会に、今まで使っていた物でなく新型に乗り換えられるというのが親切なサービスである。またMAMORIOは、にはMAMORIO、MAMORIO RE、MAMORIO FUDA、Me-MAMORIO、MAMORIO CARDと様々なバリエーションがあり使いたい用途によって選ぶことができる。

 AirTagと比較してみるとMAMORIOはかなり薄く(MAMORIO 3.5 mm、AirTag 8mm)、軽い(MAMORIO 3グラム、AirTag 11グラム)。AirTagは500円玉を少し大きく重くした程度、MAMORIOはプラスチックの札感覚で物に付けられる仕様だ。

 また、MAMORIOユーザーにとって心強い存在として「MAMORIO SPOT」がある。

 これは、落とし物が多く集まる駅や商業施設の忘れ物センターにMAMORIOを検知するスポットを設置しており、無くしたモノがそこに届けられた場合に知らせてくれるというものだ。特に首都圏では、鉄道の「お忘れ物承り所」がスポットとして多数存在する。電車内で忘れ物とした場合、どの駅の忘れ物承り所に届いているのかがスマホでわかるのだ。JR・民鉄含め多くの路線で対応しているので、対象路線を使っている人には魅力だろう。

2020年4月1日より東上線含む、東武線120駅での忘れ物承り口に対応。その他多くのJR、民鉄各社の忘れ物に対応している

 

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