チンパンジーにZoom画面を見せるとどうなる? 異色のオンライン交流が話題に
チンパンジーの好奇心を刺激するのに、来園者は重要な役割を果たしていたが、動物園は何ヶ月も閉鎖されたままだ。園の広報担当者によると、「チンパンジーは、動物園に訪れるゲストや、その犬たちをよく観察していた。彼らは時々犬たちを追いかけたり、遠吠えしたりするなど、訪問者とのささいなコミュニケーションを楽しんでいる」そうだ。
事実、学術雑誌Primatesに掲載された2017年の調査によると、動物園の訪問者とチンパンジーは同じようにお互いを模倣している可能性があるという。人間とチンパンジーは、手拍子、ノック、キスなどのアクションを模倣し合うことができるそうだ。
今回のプロジェクトは大成功を収めたものの、広報担当者は、チンパンジーたちはいずれ飽きてしまうだろうと考えているようだ。プロジェクトは3月末で終了を迎える。
サファリパークドヴールクラーロヴェは、声明の中で「国内の動物園の財政状況は日を追うごとに深刻化している。チンパンジーたちは、プロジェクト終了後も動物園での生活を続けなければならない。動物は何があっても毎日の世話と餌を必要とする」と苦しい現状を訴えた。
チンパンジーらもまた、我々人間を観察しているというのだから驚きだ。高い知能をもつ彼らを誰もいない園内に閉じ込めておくのは酷な話かもしれない。
(画像=GIZMODEより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://gizmodo.com/these-chimps-are-all-of-us-1846562357
https://edition.cnn.com/travel/article/czech-zoo-chimps-zoom-calls-scli-intl/index.html