古民家でのひとり暮らし、熟年離婚後のセカンドライフ……シニア世代のYouTuberが人気拡大中

 YouTubeといえば若者のものというイメージも今や過去になった。

 近年の芸能人の参入や、YouTube対応のテレビ機器も増えたこともあってか、シニア世代のYouTube利用も増加傾向にあり、電通報によると、50代・60代YouTubeなどの動画投稿サービス利用率はすでに60%を越えているという(株式会社ビデオリサーチ/2019 年12月23日~2019年12月 25日/2020年6月12日~2020年6月14日)。

 視聴のみならず、自身で動画を投稿するケースも増えており、なかでも60代、70代のシニア女性たちが自身の生活を投稿するVLOGには、登録者が1万人を超えるチャンネルも出てきている。今後注目のジャンルであることは間違いない。なお、「シニア世代」の定義に明確なものはないが、本記事では60代以上のチャンネルを「シニア」とし、今回はその中で3つのチャンネルを紹介する。

「実家の古民家にひとり住む」(チャンネル登録者数 3.3万人)

【実家の古民家にひとり住む】ルームツアー/キッチンと寝室を1つにまとめた。

 定年退職や子供が独立した結果広い部屋を持て余したり、年齢を重ねて将来のことを考えたりするとき、「暮らしのサイズダウン」を行って身の丈に合わせた生活にするという考え方は、近年シニア世代を中心に注目されている。

 YouTubeチャンネル「実家の古民家にひとり住む」は、実家の古民家のキッチンをリフォームし、寝室も兼ねたワンルームのように使用している60代のタエコさんが、「人生後半からの自分らしい豊かなひとり暮らしとは?」をテーマにスローライフな日々投稿している。

 父親を看取り、母親が施設に入所したことで始まった一人暮らし。モーニングルーティンや料理動画だけでなく、広い家や庭のメンテナンスを行う様子なども動画にしており、丁寧に手入れされお気に入りの家具に囲まれた部屋に見入ってしまう。

 チャンネルをスタートさせて約1年で登録者数が3万人を越え、今年の2月にはムック『自分らしく暮らす人の「家時間」』(主婦の友社)でも紹介されており、注目は今後ますます高まりそうだ。

「わくわくシニアらいふますみのブログwith愉快な仲間達」
(チャンネル登録者数 1.75万人)

【わくわくシニアらいふ】私のくつろぎの場所 とあるお休みの一日vol.2

 宮城県仙台市在住、両親と息子と暮らしている60代のますみさん。離婚を経験しており、再婚した夫は単身赴任でたまに会う程度。ミニマリストに憧れつつも生活感のあるルームツアーや、家族を支えるモーニングルーティンは若い世代のそれとは一味違う。

 そんな彼女がパート仲間のよーこさんとくまちゃんという「愉快な仲間達」と、温泉旅行へ行ったり宅飲みをしたりの動画はとくに人気で、グレイヘアーやシミ取りなどの美容の話題から、健康や更年期についてやそれぞれ家族の話まで、シニア世代だからこその歯に衣着せぬガールズトークに花を咲かせている様子が、同世代の女性たちを中心に共感を呼んでいる。