SOLIZEとHP、日産の「NISMOヘリテージパーツ」を3Dプリントで生産可能に

SOLIZEとHP、日産の「NISMOヘリテージパーツ」を3Dプリントで生産可能に

 SOLIZE株式会社と株式会社日本HPが、デジタルマニュファクチャリングを推進するための長年のパートナーシップを継続し、日産自動車株式会社の生産終了となったヘリテージ車両の補修部品の共同開発とオンデマンドによる製造を開始することを発表した。

 両社は、日産自動車が取り組む「NISMOヘリテージパーツ」において、3Dプリンティングによる補修部品の設計と製造を初めて実現。SOLIZEは、日産自動車と3Dプリンターによる生産に適した部品選定を行った後、HPと協力の上、HP独自の3Dプリンティング技術であるMulti Jet Fusionプラットフォームが提供する高度な機能を活用して部品の設計と製造の最適化を行い、高品質の商用部品の製造を行った。3Dプリンティングを使用した理想的な部品として今回初めて復刻生産されるのは、R32型スカイラインGT-Rのハーネス用プロテクター(樹脂部品)。部品は、高い機械的特性と設計の柔軟性を提供するHP High Reusability PA11を使用して製造されている。

 SOLIZE株式会社の代表取締社長CEOである宮藤康聡は「SOLIZEは、国内で最初に3Dプリンターを導入して以来30年以上の経験を蓄積し、技術を磨いてまいりました。この度、製造中止された商用部品において、日産自動車様と3Dプリンティングの技術を共同開発し、部品の製造を担います。市場をリードするHPの3Dプリンティングテクノロジーを活用することで、自動車業界をはじめとした産業において高速、高品質、費用対効果の高い結果をもたらす持続可能な生産をサポートすることができます」とコメントした。

〈持続可能な生産により、サプライチェーンを再構築〉
 自動車メーカーは、修理や部品交換を容易にするため、車の交換部品を長期にわたり提
供することが求められます。製造中止、モデルチェンジまたはオーバーホールされた車両
の部品の製造または保管のために、自動車メーカーは金型を保持し、在庫の保管や物流を
管理する必要があるため、費用がかかり課題となっている。

 デジタルマニュファクチャリングと3Dプリンティングにより、コストを削減しながら複
雑な部品の需要を満たす柔軟な設計と持続可能な生産システムが可能となる。さらに、
オンデマンドの3D生産は、製品のライフサイクル全体を通じて産業廃棄物と二酸化炭素排
出量の削減に貢献する。

 HP Inc.の3Dプリンティング&デジタルマニュファクチャリングのグローバルコマーシャ
ルビジネス責任者であるJon Wayneは、次のように述べている。「日産自動車をはじめ業
界をリードする企業は、交換部品の保管、金型、物流にかかるコストへの影響を認識し、
産業用3Dプリンティングの活用を検討されています。デジタルマニュファクチャリングは、
生産を加速し、サプライチェーンを変革し、自動車業界など産業を活性化するための実行
可能な長期ソリューションです。HPはSOLIZEと協力して、企業がデジタルマニュファクチャリングにより持続可能な製造へ変革することを支援してまいります。」

〈NISMOヘリテージパーツについて〉
 全世界的なヘリテージ市場の拡大とお客様からの部品供給・メンテナンスへの支援要望
の増大に対して、日産自動車は「NISMOヘリテージパーツ」を常に進化させている。2017
年12月より発売を開始し、すでに生産終了となっている日産のヘリテージカーのカスタマー
サポート、維持、復刻再生産部品を提供。日産自動車がお客様のニーズを満たす支援のため、SOLIZEとHPは、スカイラインGT-R R32型/R33型/R34型用の補修部品の開発を
支援。

 日産自動車株式会社 専務執行役員であるKent O’HARAは「世界で最も情熱的な自動車愛好家である私たちのヘリテージ車両のお客様がこれからも長く愛車に乗り続けていただくために、私たちはできる限りのサポートをしてまいります。その達成のために、SOLIZEとHPが持続可能な方法で私たちを支援していただけることをうれしく思います。」と述べている。

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