『今日好き 卒業編2021』第5話ーーあやのが堪えきれず号泣……まりの積極アピールに“ガチ悩”けいしの反応は?

 そしていよいよ、『卒業編2021』も運命の最終日に突入。とここで、告白前の大勝負に出たのが、先ほど話題に挙がったりょうた。すずかを“朝活”に誘うと、向かうは植物が鬱蒼と生い茂る方へ。その際には、できるだけ下を向いて歩くことを求めるなど、何やらサプライズがありそうだ。

 すると、目的地に到着してか、「いいよ、見ていいよ!」とワクワク顔で種明かし。すずかがそっと顔を上げると、そこはビーチを囲う小高い崖の頂上。目の前には、砂浜に大きく描かれた「大好き♡」のメッセージが刻まれていた! 


 そこから「ちょっと待ってて」と、何やらまだ仕掛けがある様子。りょうたはすぐさまビーチに走ると、砂浜に木の枝で文字を書き足していく。彼が書き上げたメッセージは「めっちゃ大好き♡」。自身の恋心を倍増させて、シンプルに「すずかちゃん、めっちゃ大好き!」と想いを伝えるりょうたの一途な姿に、すずかは愛しさが募り、むしろ一抹の切なささえ感じてしまうような表情で応えていた。

 ここからは、男子から女子への“最後のアピールタイム”に。最初は、はると×すずかが2ショット。ここでは、はるとがすずかの笑顔をもっと引き出したいという願いから、トランプを使った恋のマジックに挑戦した。

 まずは、すずかがカードを1枚選び、そのカードを束に戻してトランプをシャッフル。カードの裏面を向けて広げると、すずかの選んだカードだけが表面になっているとのことだが……結果は失敗。気まずいムードになるかと思いきや、実はこの展開ははるとの思惑通りだった様子。その後、見事に正しいカードを的中させたほか、失敗したと思われたカードとカードの間にも、2人の記念日になるかもしれない1月21日(最終日当日の日付)を示す1(エース)・2・1の3枚のカードを忍ばせるといったサプライズも見られた。


 さらに、男子側からのアプローチとしては意外だが、すずかの好きな部分を具体的に書き綴った手紙を読み聞かせて2ショットは終了。一貫して、最後まで諦めない姿勢を示したはるとだったが、すずかを見送った後には、一人静かにぐっと涙を堪える場面も。「すずかと出会えて、オレは誰よりも幸せですね」と、この旅での運命の出逢いに様々な感情を抱いているようだった。はると、大人になったね。

 対して、ライバルのりょうたからはここで、すずかと早朝に2ショットした旨が明かされる。また、その時点ですでに想いを伝え切ったことから、最後のアピールタイムの時間は利用せず、彼女の決断にすべてを委ねるという。一足先に最高のタイミングでアプローチを終え、引き際を見極めたりょうた。これもまた新たな男らしさといえる。


 続いて、けいしが誘ったのは、まりだった。しかしけいしは依然として“ガチ悩”のようで、ここではまりが「一目惚れしてよかった」と初めて打ち明けるなど、“逆アピールタイム”といえる展開に。すると、けいしは昨日に受け取った手作りの牛柄Tシャツを相当に気に入ったのだろう。今度はお返しとして、まりに手作りの牛柄タオルをプレゼント。この日が彼女の誕生日であることもしっかりと覚えており、タオルの裏面には「HAPPY birthday Dear Mari 1.21」というメッセージも書き込まれている。タオルのおよそ8割がデカデカとした「HAPPY」の文字で占められている。これからの幸せな未来を暗示したのだろうか。


 その裏で涙を流していた人物が、あやの。まりには見せないようにしてきたが、けいしへの想いがまたしても報われないかもしれない不安と、今なお健気に好意を伝えてくれるよしきに対して、その想いにうまく応えられない申し訳なさの二律背反に挟まれているのだ。これまで我慢してきた想いが決壊しても仕方がない。まりも同じく、その後けいしがあやのを2ショットに呼び出した際、彼女の姿が見えなくなってすぐにぽろぽろと大粒の涙を零してしまう。どんなに大人びていても、まだ高校1年生の彼女。今は女子メンバーがフォローしているが、運命の告白を経て、けいしはあやのとまりの涙を止めてあげられるのだろうか。

■一条皓太
出版社に勤務する週末フリーライター。ポテンシャルと経歴だけは東京でも数少ないシティボーイ。声優さんの楽曲とヒップホップが好きです。Twitter:@kota_ichijo

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