フォートナイト、ショートアニメフェス『Short Nite』開催 アカデミー作品も上映
Epic GamesはEUでもAppleを提訴
フォートナイトの運営元であるEpic Gamesが独占禁止法違反をめぐってAppleを訴えた”フォートナイトの乱”に関しては、アメリカ大手メディアCNBCが17日にEpicがEUにおいてもAppleを訴えたことを報じた。
EUの執行部門である欧州委員会に提出した訴状の内容は、Epicが公開した記事で確認できる。その記事によれば、同社はすでにアメリカ、オーストラリア、イギリスにおいて訴状を提出しており、今回新たにEUが加わる。同社のティム・スウィーニーCEOは「現在危機に晒されているのは、モバイルプラットフォームの未来なのです」と語り、一連の提訴が同社の利益のみを目的としたものでないことを強調している。
EUでの提訴が報じられた前日の16日、CNBCはアメリカ・ノースダコタ州議会に提出されたプラットフォーム使用料に関する法案が否決されたことを報じた。提出された法案は、年間1,000万ドル(約10億6,000万円)以上の収益を上げるプラットフォーマーに対して、プラットフォーマーが提供する支払処理以外にも代替処理を設けることを義務づけるというもの。この内容は、実質的に「Apple税」もしくは「Google税」の回避を認めるものである。
以上のノースダコタ州の法案の行方は、アメリカでも注目されていた。というのも、アリゾナ州などでも類似の法案が議論されており、ノースダコタ州での審議結果が他の州に波及すると見られていたからである。ノースダコタ州で否決されたことにより、プラットフォーム使用料に関する法案は他の州でも否決される流れになるかも知れない。
“フォートナイトの乱”はAppleがやや優勢の状況ではあるものも、フォートナイトはShort Niteのようなイベントを開催することによって、確実にメタバースの実現に近づいていると言えるだろう。
トップ画像出典:「フォートナイトニュースSHORT NITEフィルムフェスティバルに参加しよう: フォートナイトのパーティーロイヤルでショートフィルムを鑑賞しよう」より画像を抜粋
■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi