『今日好き 卒業編2021』第1話ーーあやのの登場に動揺するよしき……2ショットで告げた想いは?

『今日好き 卒業編2021』第1話レビュー

 高校生活、最後の恋愛。『今日好き』2020年度、学年末の大総決算。そんな大々的なキャッチフレーズを考えれば枚挙に暇がなくなるほど、この旅は間違いなく素晴らしいものになる。その理由も、今回の参加メンバーを見ればすぐにわかるだろう。


 まずは、前回の『赤い糸編』からりょうた(流稜太)。ここまではまだ想定内だが、まさかのよしき(椿善稀)が継続メンバーとして参加することに! さらに、よしきよりも以前のシリーズに出演していたすずか(石川涼楓)と、彼が熱烈な想いを寄せながらも、悲しい恋の結末を迎えたあやの(西綾乃)までもが登場したのだ。

 そのほか、新メンバー4名を含む全8名で幕を開けた『卒業編2021』だが、本人たちの言葉を借りれば、「見たことある人いっぱいいる!」「なんでいるの?」という驚きへの感想しか出てこない。特によしきは、あやのの登場を受けて、まるで同窓会で初恋の人に会ったかのような緊張ぶりに。この旅は、あやのを説得する3度目の正直となるのか。

 そんな継続メンバーの彼らも、全員が高校3年生ということで、高校と『今日好き』のダブル卒業を迎えることに。彼らの想いは共通して、カップル成立を経て高校生活を「最後は笑顔で終わりたいな」というものだ。


 だが、そんな“同窓会”ムードに先制して、序盤からすずかを2ショットに誘うりょうた。彼女の出演した『紫陽花編』オンエア当時から気になっていたという話を受けるに、やり手の営業マンのような初速スピードといえる。とはいえ、『赤い糸編』を観て「めっちゃいい人だなって」「おにぎり……かわいかった」と、かつての“サプライズ忍ばせ屋”な一面を逆に褒められると、途端に照れてしまうりょうたもかわいらしい。一方のすずかも、そんな彼が好印象に映ったようだ。

 また、はると(飯泉遥斗)はりょうたに続く形で、よしきの先を越すようにあやのと2ショット。呆然とするよしきを背に「考え方が大人な人」が好きだという彼女の好きなタイプを聞き出す。すると、逆に自身のタイプを尋ねられた際には「それこそあやのちゃん。めっちゃキレイに笑うから、こっちまで照れてきちゃう。すごいキュンて来ちゃう」と、しっかりと名指しでアピールするはると。あやのも照れ顔を隠せない様子だけに、しっかりと想いは伝わったのでは。また、彼女は『今日好き』には久々の出演だが、こうした甘い空気に少しのぼせ気味だったのも新鮮である。

 その後の第一印象で気になった相手に関するインタビューでも、女子陣から出る名前はバラバラに。なかでも、まり(新塘真理)は2ショットで距離を縮めたあきら(古野あきら)、すずかは2ショットに誘ってくれたりょうたと、「ずっとカッコいいと思っていた」と話すよしきを気に掛けているようだ。一方の男子は、前述のあきらを除き、全員がすずかを意識しているとのこと。

 よしきはすずかについて過去に失恋の辛さを味わった者同士として「似てるところがある」と語ったのち、やっぱり話題はあの人に。長い沈黙を置いてから「来ると思ってなくて、あやのちゃんが」と、過去のシーズンとまったく同じ語り出しで、あやのへの想いを述べ始めた。これまでの2人の物語を踏まえた上で、あれほど青天の霹靂な運命的な出会い方をしたら、誰だってこうなるのだろう。キモチはよくわかる。しかし、肝心のあやのは「あ、よしきくんがいたんです~」と軽いノリで、「好きではないんですけど、どんなキモチなのかは気になる」という切ない一言を放っていたのだが……。

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