巣ごもり消費の拡大や、人気シリーズ最新作の発売、次世代ハードのローンチなどで盛り上がった昨年のゲーム市場。その熱狂も冷めやらぬなかで明けた2021年には、注目タイトルのリリースラッシュが訪れそうだ。

　本稿では、今年発売予定の注目作から5本を厳選し、概要などを紹介する。ここにあるソフトは、ゲームフリークを自称するなら必ずプレイしておきたいものばかりだ。あなたの頭に浮かんだタイトルは入っているだろうか。チェックしていない作品があったとしたら……。リストに加えてもいいのかもしれない。

36年目を迎えた“生ける伝説”が贈り出す3Dアクション
『スーパーマリオ 3Dワールド＋フューリーワールド』

　『スーパーマリオ 3Dワールド＋フューリーワールド』は、2013年にWiiUで発売された『スーパーマリオ3Dワールド』に、新モード『フューリーワールド』の要素をプラスした3Dアクション。オリジナル版で好評だったゲームデザインはそのままに、バランスの調整、ジャイロ操作・オンラインマルチプレイ機能などの追加を施した。『フューリーワールド』モードでは、クッパの暴走を止めるべく奔走するマリオとクッパJr.の冒険を、オープンワールド形式で描く。片方だけでも魅力的な2つのアクションが1本に収録された、“一粒で二度美味しい”タイトルとなっている。

　発売日は2021年2月12日。さらに遊びやすく、さらにパワーアップした『スーパーマリオ』シリーズ期待の移植タイトルに、多くのファンが胸を高鳴らせているに違いない。

携帯機でのリリースに前作超えの期待
『モンスターハンターライズ』

　2021年3月26日、Nintendo Switchで発売となる『モンスターハンターライズ』は、世代を問わず高い人気を誇るアクションRPGの王道『モンハン』シリーズの最新作。ナンバリングとしては、前々作『モンスターハンタークロス』以来、約5年半ぶりとなる携帯可能ハードでのオリジナルタイトルだ。

　今作では、たたら製鉄が盛んな山紫水明の里「カムラの里」を舞台に、いにしえから人々を苦しめてきた災禍“百竜夜行”へと立ち向かう。シリーズ初登場となるモンスターが実装されたほか、新たなオトモ「オトモガルク」や、新しいアクション要素「翔蟲（かけりむし）」「操竜（そうりゅう）」も追加された。既存のシリーズファンも新鮮な気持ちでハンティングを楽しめるであろう、2021年屈指の注目作となっている。

　直近では、前作『モンスターハンター：ワールド』（2018年1月発売）や、その拡張コンテンツ『モンスターハンターワールド：アイスボーン』（2019年9月発売）の好評が記憶に新しい同シリーズ。『モンスターハンターライズ』は、シリーズの人気をさらに確固たるものとできるのか。発売後の動向から目が離せない。

『NieR Replicant ver.1.22474487139...』がふたたび引きずり込む感動の深淵

　昨年、ゲーム業界を賑わせたリマスター・リメイクの分野からは、特に話題を集める“あのタイトル”をピックアップ。

　『NieR Replicant ver.1.22474487139...』は、2010年4月にPS3で発売された『ニーアレプリカント』を原作とするアクションRPGだ。公式には「バージョンアップ作品」と謳われている同タイトルだが、その内容は実質的なリメイクだと考えられる。ファンの間で待ち望まれていた現行機での復刻が2021年4月22日、11年の時を越えてようやく果たされることとなった。

　昨年末には、続編である『NieR:Automata（ニーア オートマタ）』の世界累計出荷・ダウンロード販売本数、500万本突破が話題となった『ニーア』シリーズ。2月18日には、初のスマホタイトル『NieR Re[in]carnation（ニーア リィンカーネイション）』もサービス開始予定となっており、2021年も『ニーア』シリーズの快進撃は続きそうだ。