イーロン・マスク、ベゾスを抜き“世界一の富豪”になる しかしすぐに2位に転落

 アメリカ当局による反トラスト法(独占禁止法)違反の調査対象になっているAmazonだが、eコマースの先にある、世界中の物流ネットワークも構築している。インターネット上だけではなく、実際のモノの動きも掌握しており盤石だ。そしてBlue Originでは、宇宙インフラの整備も目論んでいる。

 マスク氏率いるSpaceXもNASA(アメリカ航空宇宙局)とのロケット打ち上げ事業が軌道に乗りつつある。マスク氏は映画『アイアンマン』のモデルになっており、アイコンとしての存在感が抜群だ。破天荒な言動は、事業の成否はともかく、見るものを楽しませ、生まれながらのエンターテイナーだ。これが、結果としてマスク氏が行う事業の知名度を高めて、成功へと導いている。

 マスク氏とベゾス氏は、今後も長者番付でデッドヒートを繰り広げていくだろう。市場規模がビッグバンを起こすと言われる宇宙での決戦で、もしかしたら勝敗を決する可能性もある。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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