正真正銘の名作RPG『ゼノギアス』 最高の設定資料集=プラモデルで作品の世界をもっと知ろう
みなさまご存知、初代PlayStationのRPGゲーム「ゼノギアス」。今でもお気に入りのゲームとして語られる正真正銘の名作だ。
好きなポイント、印象に残っているポイントを聞くとやはりストーリーや、ボタンで連続技を決める独自の操作が楽しかったという人が多いと思う。しかし私は言いたい。最大の魅力は登場するギア、ロボットであると。ゼノギアスはロボットRPGであり、ロボットゲームなのだ。
思い出してみて欲しい。ゲーム中のバトルの半分ぐらい(?)はロボットではなかったか。バトリングなんてもう3Dアクションロボットゲームど真ん中だ。近距離攻撃と遠距離攻撃を使い分け、相手の攻撃はガードと回避で凌ぐ。最近のゲームと基礎は一緒だ。
ロボットものの勘所も押さえていることも見逃せない。主人公機は変形し、大破した後は改修されパワーアップした後継機が登場、ハイパーモードも搭載する。さらに敵側には合体ロボットまで出てくる(合体ムービーもあってめっちゃテンション上がった)。これをロボット中心のゲームと言わず何と言おうか。
なぜ今ゼノギアスのロボットの話をするかというと、実は先日主要ギア4機がプラモデルとして発売されることが発表されたのだ。
これはスクウェア・エニックスがリリースするプラモデルブランド「STRUCTURE ARTS(ストラクチャーアーツ)」の第2弾。第1弾はフロントミッションに登場するロボットのプラモデルで、マスプロの立体商品に恵まれなかったロボットの立体化を叶えてくれるシリーズだ。ゼノギアスのギアの立体化と言えば、当時発売されたペーパークラフト付きの攻略本を思い出す。貴重な立体物だがもったいなくて作れなかった。
ゼノギアスをプレイすれば、主人公ギアであるヴェルトールが一体どういう構造・形になっているのかほぼ確実に気になってしまうだろう。初代PSの描くヴェルトールの変形ムービーは、変形の過程をどれだけ想像しても理解が追いつかない、大きな謎をプレイヤーに提示する。ゲーム発売してからの長い年月の中で、キットを待たず一からスクラッチで製作に挑んだ猛者たちもいる。今回のプラモデル発売は、皆が抱いてきた謎を解き明かす大きな一歩になるかもしれない。
実は最近、ゲームに出てくるキャラクターやアイテムのプラモデルが増えてきている。今後の発売予定だと、コトブキヤから2021年3月に「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」に登場するバイク「リバース・トライク」が、スクウェア・エニックスから同じ月に「NieR: Automata(ニーアオートマタ)」で主人公たちが纏い変形もする飛行ユニットがセットになった「飛行ユニットHo229 Type-B & 2B(ヨルハ二号B型)」がプラモデルとして発売される。