PKAチャンネルに聞く「YouTuberという仕事」 覚悟と信頼の狭間にあった“上京物語”に迫る

PKAチャンネル インタビュー

「自分のときにもこんな学校があったらよかったのに、と思います」


――今回、バンタンで講師のお仕事に繋がったのは、どういった経緯だったのでしょうか?

ゆうぴーまん:もともと高校生のときから何度かお仕事をさせていただいたことがあって、さらにかっぱが上京してからバンタン生になったところから縁が繋がりました。2019年のクリスマスイベントを開催したときに、「2021年から新しくYouTuberやインフルエンサー向けのアカデミーが開設されるので、お手伝いいただけますか」とお声がけをいただきました。アカデミーに入るのは自分たちと同世代が多くなると思うので、これまで学業と活動を両立させてきた経験が役に立つならとすぐに「やらせてください」とお返事しました。

――その決断を聞いた、おふたりはいかがでしたか?

かっぱ:もちろん「え?」でした(笑)。「私たちが講師?」って。開校は来年の4月ですけど、この前ぴーちゃんがリモートでオープンキャンパスみたいな感じで早速話したって聞いて、「こんなことするんだ!」ってワクワクしました。

ゆうぴーまん: 1時間半ぐらいひたすら動画の話をして、質問もあれば答えていくワークショップみたいな形で2回ぐらいやらせていただいたんですけど、みなさんやっぱりなりたい像というか、実際に活動していくイメージがしっかりある方ばかりなので、かなり率直な質問が寄せられたのが印象的でした。僕も動画にはのせられないような話を赤裸々に話しましたけれど(笑)。「普段なかなか聞けない話が聞けてよかったです」って言ってくれたのが嬉しかったですね。

かっぱ:でも、準備とか結構大変そうだったよね。

ゆうぴーまん:やっぱり言葉だけじゃ伝わらないと思って、これまでの経緯とか、チャンネル登録者数の推移とか、普段上げている動画のジャンルやアーティスト活動とかをまとめた資料を作りました。YouTubeで知名度が上がると、動画以外での活動の幅も広がる話もしたいなと思って。自分がYouTubeを始めるときに知りたかったことを伝えているので、“あのときこんな学校があったらよかったのに”と思いますね(笑)。何より、インターンに行けるのも強みですよね。現場に行って、プロの人たちのお仕事を見ながら学べるっていうのは、このアカデミーならではだなって感じました。

「自分で新しい正解を探しながら仕事をしていく時代に」

――今、YouTuberが小学生の憧れの仕事と言われるようになったのは、実際に活動されてるみなさんからすると、どんな感覚ですか?

ゆうぴーまん:素直に嬉しいですね。今では地元の島根県のお仕事も声をかけていただくようになって、少しは貢献できているのかなと思ったりもします。

――最近では、芸能人の方が次々とYouTubeに進出されましたが、いかがですか?

ゆうぴーまん:「変に意識したり影響したりせずに、自分たちの色をそのまま残してやっていこうね」とは話しています。芸能人の方は、やっぱりエンタメのプロなので。ただ、見ている人からすると、そのプロっぽさが「テレビっぽいな」というか「YouTubeらしくないな」って感じられてしまうかもしれないと思っていて。


――テレビっぽさ、YouTubeっぽさの差は、どういったところで感じますか?

ゆうぴーまん:最初から構成がきちんと決まっているんだなって感じるのが、テレビっぽいところじゃないかと思います。盛り上がる場面が予め台本としてあって、カメラの向こうにはカンペがあって……みたいな。対して、うちらみたいなYouTuberは、その日のノリで「撮ろう」ってカメラを回して、1時間くらい思うままに話して、面白いところだけ編集して使うみたいな感じなので。その予定調和じゃないところが、YouTubeならではかなって。

――効率的には、先に台本があって、構成が決められていたほうが、早そうですよね?

ゆうぴーまん:そうですね。でも仮に僕らが台本通りにやったら、この子たちとか、もうガチガチの戦闘モードになって大変ですよ! 逆に素をどれだけ出せるかが、YouTube動画の面白さなんじゃないかなって思います。なのに、かっぱなんて「カメラ回すよ」っていうと、ババババってメイク直しに忙しくて! もー、パフが泣いてるんですよ。

かっぱ:それはみんなでしょ! 3人とも!!

ゆうぴーまん:僕は、そんなビジュアルとか気にしてないですけどね~!

――(笑)。今後3人でこんなことをやっていきたいという野望はありますか?

ゆうぴーまん:あぽとか、何したいの?

あっぷる:えー、私? YouTubeから始まって、曲、ダンスってやってきたので……ダンスがもっとうまくなったらいいなって思いますけども。

ゆうぴーまん:音楽番組に出てみたいとか?

あっぷる:うん。ただ、TikTokとかから若い子たちがめっちゃ増えてきてるから……そこに埋もれないようにしていきたいなって……。

ゆうぴーまん:めっちゃ現実的やな! 普通にやりたいこと言えばいいのに(笑)。

あっぷる:やりたいこと。ある?

かっぱ:でっかい企画、やってみたいですけどね。お金と時間を使うのは勇気がいるけど、挑戦したい気持ちはあります。

ゆうぴーまん:じゃあやっぱり今度1人10万円企画、やろうよ!

――楽しみですね。最後に、これからYouTuberを目指す方に向けて、またはそのマネジメント側になりたいという方に向けて、メッセージをお願いします。

かっぱ: YouTubeをやるなら好きなことを、調子がいいときに、楽しくできる環境でやって欲しいなって思います。苦しんでやると本当に苦しいんですよ。自分を映してるわけだから、編集とかしてても、楽しくないと自分を見るのが嫌になるんですよね。支える側になりたい方にも、技術よりまずクリエイターがいい顔で動画を撮れる空間を作る気持ちのほうが大事ってことを伝えたいですね。

――そういうとき、みなさんはもう撮らないんですか?

かっぱ:私たちは3人でやってるから。カメラを回しているうちに楽しくなっていくみたいなことが多いですけど、1人だったら絶対に撮ってないですね。

ゆうぴーまん:普通に疲れてて、でもテンション低かったら回さないこととかもあります。「今日はよくない?」みたいな。

あっぷる:「もうやめるか」ってね。

かっぱ:「明日2本撮ればいいよ」って感じになったり(笑)。

ゆうぴーまん:後回しが多いかも。

かっぱ:でもそのゆとりが大事だと思うんです、心のゆとりっていうか。

あっぷる:じゃないと続かなかったよね。個人的には継続することが大切だなってことです。私たちも6年ぐらい続けて、ここまでチャンネル登録者数も伸びてきたので。1本の動画をアップしてバズる人って、本当に一握りだと思うんですよ。やっぱり最初は10人見てくれたら「やった!」っていう気持ちで、楽しめるかどうかが大事だと思います。

ゆうぴーまん:あとは何よりも見る人がどういうことを考えるのか、どういう気持ちになるのか……と、自分を客観視しながら活動する視点は忘れないでほしいなと思います。自分が「これ再生回数めっちゃ伸びるわ!」って思ってたやつが全然見られなくて「もう2度とやんねえ!」みたいなのも過去にはありました(笑)。再生数が回らないやつは、多分興味のないコンテンツなので。そうやって少しずつ何が求められているのかを探っていくのも、楽しめないとね。それから最後は、自分を信じることですね。大人に言われたからってそれが絶対に正しいわけじゃないし、納得してないままやったとしても、その気持ちが出てしまうので。自分の1番いいやり方は何なのか、自分で新しい正解を探しながら仕事をしていく時代になっているんだと思います。

・バンタンクリエイターアカデミー
 公式サイト:https://creatoracademy.jp/
・PKA YouTubeチャンネル:
https://www.youtube.com/channel/UCFWOTgjYbVwV5ZYd-WRtpLA

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