PKAチャンネルに聞く「YouTuberという仕事」 覚悟と信頼の狭間にあった“上京物語”に迫る

PKAチャンネルに聞く「YouTuberという仕事」 覚悟と信頼の狭間にあった“上京物語”に迫る

 人気YouTuberユニットのPKAチャンネルが、2021年4月に開校する「世界一、社会に近いスクールを創る」をビジョンとするバンタンクリエイターアカデミーの講師に就任した。

 バンタンクリエイターアカデミーとは、動画クリエイターやインフルエンサー、その活動を支えるマネージャー、映像編集者や構成作家、イベント運営など、次世代のメディアクリエイターを育成する、業界のリーディングカンパニーで働きながら学んだり、プロ講師による実践教育が特徴の新しい専門校だ。

 YouTube動画の更新のみならず、オリジナル楽曲でMV制作やライブの実施など、活躍の場を広げているPKAチャンネルは、今年20歳となったフレッシュな3人組。現役バリバリのインフルエンサーであることに加えて、学生たちと近い目線でリアルな講義を展開してくれるのではと期待が高まっている。

 そこで、今回PKAチャンネルのゆうぴーまん、かっぱ、あっぷるにインタビューを実施。あらためて、3人がYouTuberとなった経緯、そしてアカデミーの講師になった感想、これからYouTuberを目指す人たちに伝えたいことについて聞いた。(佐藤結衣)

【記事の最後に、PKAチャンネルの3人のサイン入りチェキプレゼントあり】

「小さいときから知ってる関係だからこそ、自然体で続けられている」

――あらためて3人で活動を始めたきっかけから教えてください。

ゆうぴーまん:もともと僕らは小学生のころから幼なじみで。中学校もずっと一緒のクラスで離れなかったんですよね。放課後とか遊んでいくなかで、MixChannelとか動画配信アプリが流行りだして。かっぱとあぽ(あっぷる)が、遊んだときの写真とか動画をつなげて、音楽をつけたムービーにしてアップしていたんですよ。

かっぱ:暇だから流行にのってやり始めたら、どんどん見てくれる人が増えていきました。そこから「YouTubeもやろう」って誘ってくれたのは、ぴーちゃんだったよね?

ゆうぴーまん:コメントで「もっと長い動画が見たい」っていう声もあったので、新しいプラットフォームとしてYouTubeを見つけたという感じです。


――そこまで小さいころからの幼なじみというのも、なかなかYouTuberの中では見かけないですよね。

ゆうぴーまん:そうですね。地元は島根県なんですけど、本当に家も近くて、親同士も仲が良くて、小学校1年のときから放課後の学童クラブみたいなのも同じだったんです。きっとこの関係性だからこそ自然体で続けられているのかなって思います。社会人になってから出会った人とか、YouTubeをやるために組んだユニットだったら、ここまで楽しめなかったかも。もう人生のほとんど一緒にいるから、お互いのことを中身までよく知ってるし、何も隠し事なく言い合えるなっていうのはありますね。

かっぱ:私、あぽとはどうやって仲良くなったのか、鮮明に覚えているんですよ。小学生のときによくありがちないじめにあっていた時期があって。私がトイレに閉じ込められていたところを、あぽが「ダメだよ!」って怒ってくれたんです。それまでは普通に遊んでたくらいの仲だったんですけど、“もう、こいつしかおらん!”って親友になりました。ぴーちゃんとは……。

ゆうぴーまん:ちょっと~、僕がトイレに閉じ込めた犯人じゃないからね!

かっぱ:あはは、気づいたら仲良くなっていました!

ゆうぴーまん:でも、あぽが一番平和主義だと思います。っていうか、ちゃんとしゃべりな! 緊張しやすいんだから、もう! すみません、僕が教育担当なので、ちゃんとさせます(笑)。

あっぷる:えへへ。

ゆうぴーまん:でも、ココ最近1番変わったと思うのはあぽなんですよ。中高は「マンジ! よっしゃー」みたいな子だったので。何で今こんな大人しいんですかねっていうぐらい「高低差大丈夫?」って感じですけど。学生時代は学校1番、YouTubeは3番。2番は……んふふ。って感じだったよねー?

あっぷる:はい。本当そんな感じで、2人よりすっと動画に対する意識が低かったんですけど、東京に来てイベントとかするようになってから、「私たちのために人が来てくれるんだ、ちゃんとやらなきゃ」って思うようになりました。

島根から東京へ。「2人の人生、背負っちゃいました」

――もともと3人とも趣味のように楽しく発信していたと思うのですが、YouTuberとしてお仕事をしていく覚悟が決まったターニングポイントはあったのでしょうか?

ゆうぴーまん:2018年に高校を卒業したあと、進路をどうするか考えたときが大きかったと思います。それまでは地元で学業とYouTubeの動画撮影を並行してやっていました。僕は東京に行こうって思っていたんですけど、2人が……。

あっぷる:私は地元近くで医療系の専門学校に進学する話があって。

かっぱ:私も、学校の推薦で工場に就職する話が進んでいたんですよ。

ゆうぴーまん:でも、こんなに応援してくれるファンがいるのに、今辞めるのはもったいないんじゃないかって思って、2人を連れて東京に行きたいって伝えました。

あっぷる:受験日の数日前まで悩みに悩んで、慌てて「YouTubeの活動を続けたいので、東京に行きます」って校長先生に謝りに行ったんですよ。

かっぱ:私も、担任の先生と一緒に進路担当の先生に謝って、東京へ行くことを決めました。

――では、ゆうぴーまんさんがいなかったら、あっぷるさんはも、かっぱさんも、ここにはいなかったということですか?

あっぷる:はい。普通に専門学生していたと思います。

かっぱ:そうですね。私は工場スタッフでした(笑)。

ゆうぴーまん:2人の人生、背負っちゃいましたね~!

――東京に来てからは企画の幅も広がりましたか?

ゆうぴーまん:だいぶ変わりました。この前も2人が運転免許を取ったのでドライブ動画を撮影したんですよ。そういう意味でも、大人になってきたなって思います。

――ドライブ動画のコメント欄には、高校生のころから見ていた視聴者のみなさんが成長を実感するコメントもたくさん寄せられていましたね。

ゆうぴーまん:僕自身も、びっくりですもん、この2人の運転する車に乗るとか! だいたい10分ぐらいの動画になってますけど、実際は1時間ぐらい叫んでたよね、あの日。

かっぱ:すごくうるさかったんですよ、後部座席が! 「気が散る、気が散る!」って言って(笑)。

――上京したあとは、YouTubeをメインに活動を?

あっぷる:はい、私はYouTubeをメインにやっています。

かっぱ:私は、バンタンで美容系の専門学生をしながら……という感じです。もともと美容系に興味があったので。

ゆうぴーまん:僕は4年制大学のメディア学部に通っています。学生ではありますが、高校生のときに比べたらスケジュールが調整しやすくなったので、更新頻度が上がりましたね。今、週3~4本くらいかな。ひどいときは、月1本しか上がらないこともあったので(笑)。 

あっぷる:毎日投稿の反動のときだっけ?

ゆうぴーまん:そうそう。今は2人も編集ができるようになって、手分けして作業することが増えたんですけど、高校生のときは僕が1人で全部編集をしていたんですよ。なんかこういうキャラだからかわからないけど、学校行事の仕事も任されがちで。高3の8月に文化祭とか体育祭とかのいろんな運営もしながら毎日投稿もして、次の月はその燃え尽き症候群で1本しか上がらなかったんです。

――そのとき、かっぱさんとあっぷるさんは、どんな気持ちで見守っていたんですか?

かっぱ:「申し訳ないけど、何もできないー! 編集わかんなくて、ごめん!」みたいな感じでした。でも、その瀕死のぴーちゃんを見て、みんなでパソコンを買いに行ったんです。それまで、そもそも1台しかなかったので。

あっぷる:それも動画にしたよね!

【破産】十代YouTuberが “50万円” で超高額爆買い企画してみた結果・・・

「ぴーちゃんのぶっ飛んでるところに助けられているなと思う」

――タイトルにも【破産】ってありましたね。高額購入はYouTuberの中でも珍しくなくなってきましたが、PKAチャンネルでは金銭感覚が親近感の持てる形で変わらないなと、微笑ましく見ています。

かっぱ:私が超貯金主義なんです(笑)。お金もったいないって思っちゃんですよね。東京っていろいろ売ってるし、見ていたら欲しくなっちゃうんですけど、やっぱり「高っ!」ってなります。

ゆうぴーまん:たしかに! 上京して1番思ったのが物価の高さでしたもん。家賃もすごく高くて。地元だったら、駅チカのきれいな2LDKが6万円くらいで住めるんですけど、東京じゃ絶対無理ですもんね。

かっぱ:そこでもケチが出るから全然家も決められなかったんですよ。「待って、待って、高すぎ!」みたいな。

――しっかりしてるってことですよね。金銭感覚がブレないのは。

ゆうぴーまん:だいたい僕が突拍子もないこと言って2人がブレーキかけてくるみたいな感じが多いです。自分で言うのもあれなんですけど、やっぱり僕ってクリエイティブっていうか~。そういうのがあるんで~。それを「ちょっとどうなの?」って2人が言ってくれるから、バランスが取れてるのかなと思います。どちらかと言えば、あぽのほうがケチで、この人(かっぱ)は時間に厳しいですね。かっぱがタイムキーパーで、あぽがお財布、みたいな。

かっぱ:自分で言うのもなんなんですが、真面目なんです(笑)。


――コスト面でボツになった企画もあるんですか?

ゆうぴーまん:んー、ほとんど僕が勝手に考えてやらせてもらってるんですけど……1回、原宿駅の前でファンの子に、告知なしでチョコを100個配りますっていう動画を撮ってみたんですよ。でも、見返してみたら「ちょっと、これ何やってるかわかんないな」ってなって、ボツになりました(笑)。

かっぱ:お金も、時間も、体力もめっちゃ使ったんですよ。でも、ボツ!

ゆうぴーまん:今思い返してもあの映像は、ただの本当ボランティア活動の記録でしたね。ただ配ってるっていう。

かっぱ:でも、ぴーちゃんの、そうやってぶっ飛んでるところに助けられているなとも思うんです。今、私とあぽが曲とかダンスとか色んなことに挑戦できているのも、ぴーが「曲を出そう」って言ってくれたからですし。最初は「え?」「できなくない?」って感じだったんですけど、結局は挑戦してよかったってなることが多いから。

ゆうぴーまん:絶対、最初は「え?」から始まるからね。

かっぱ:YouTubeも「え?」だったし。上京するのも「え?」だった!

ゆうぴーまん:「いいからとりあえずやろう!」って、結局やってるみたいな感じですね。それも、幼なじみだからできる強引さかもしれません。

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