『ツイステ』『あんスタ!!』好調の裏に『SideM』『Bプロ』サービス終了の驚き 2020年における女性向けモバイルゲームの盛衰

『ツイステ』が大ヒット! 『あんスタ!!』『ヒプマイ』も好調

 続いて2020年に注目された作品を見ていこう。

 今年の女性向けモバイルゲームの顔と言えば、3月にANIPLEX+からリリースされた『ディズニー ツイステッドワンダーランド』だろう。

 事前登録者数は150万人を突破し、リリース前の注目度も群を抜いていた。そして公開初週には55万ダウンロードを達成し、その後4ヶ月でユーザー数は114万人を超えた。また現在のTwitterのフォロワー数は110万人と、女性向けゲームのアカウントとしては断トツの1位。まさに今年No.1のヒットゲームと言えるだろう。

 『ツイステ』キャラのカードが付いたウエハースは、発売後すぐに完売する店舗が続出し、リアルの場でもその人気を知らしめた。SNSには、購入できなかったファンの「ウエハースは幻だった」といった嘆きが散見された。

 3月に大型アップデートされた『あんさんぶるスターズ!』もまた、今勢いに乗るゲームだ。

 アップデートにより、旧『あんさんぶるスターズ!』は『あんさんぶるスターズ!!Basic』へと名称が変更され、同時に3DダンスMVが楽しめるリズムゲーム『あんさんぶるスターズ!!Music』もリリースされた。そして12月には、両アプリの合計ダウンロード数が500万を突破するという快挙を達成している。

 『あんスタ!!』はゲームに止まらず、3Dモーションのキャラクターライブ「あんさんぶるスターズ!DREAM LIVE(スタライ)」や、声優陣によるライブ「 あんさんぶるスターズ!Starry Stage(スタステ)」など、多展開が魅力的なコンテンツだ。

 12月には、東京・中池袋公園に突如として謎のクリスマスオブジェが登場。最後まで『あんスタ!!』の名前を一切明かさず、街に溶け込むサプライズPRでファンだけでなく、通りがかる人も魅了した。よりリアルな、“実在する”コンテンツとしての展開に圧倒される。

 同じく3月にリリースされた『ヒプノシスマイク-A.R.B-』も、リリース1ヶ月足らずでユーザー数が100万人を突破している。原作が豪華声優陣によるラッププロジェクトなだけに、リズムゲームとの相性は抜群だ。また1月〜2月にかけて、大阪・愛知・東京の3都市でのライブイベントも決定しており、来年もさらなる盛り上がりが期待できる。

 今年も数多くのソーシャルゲームがリリースされたが、特に3月にヒット作が集中していた。来年は、どんなゲームがトレンドを席巻するのだろうか。

主な人気ゲームのダウンロード数

【A3!】700万人(2020/6時点)
【あんさんぶるスターズ!!Basic・Music】合計500万(2020/12時点)
【うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live】500万(2018/10時点)
【アイドリッシュセブン】300万(2020/11時点)
【ディズニー ツイステッドワンダーランド】約110万(2020/7時点)
【ヒプノシスマイク-A.R.B-】100万人(2020/4時点)

(画像=Pexelsより)

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.gamer.ne.jp/news/202006090040/
https://twitter.com/ensemble_stars/status/1336958839468548098
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000216.000006348.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000139.000029654.html
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1271311.html
https://www.bs-log.com/20200428_1407363/

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