フィッシャーズに学ぶ“キメハラ”不在のコミュニケーション 『鬼滅の刃』グッズ開封動画を見て

 多くのハラスメントは、信頼関係の希薄なところで行われる。その点、フィッシャーズメンバーは学生時代から深い絆で結ばれており、「なんであいつらがつるんでいるんだ」と周囲から後ろ指をさされたこともありながら、同調圧力をうまく交わし、それぞれに個性のあるメンバーが違いを認め合いながら歩んできた歴史がある。

 シルクは決して押し付けるわけではなく、自分が好きなものの魅力を熱く語り、メンバーと視聴者に伝えようとする。それを聞くモトキ、ンダホも理解に努めるという、ハラスメントとは程遠い、楽しいコミュニケーションがそこにはあった。

 YouTubeでこうした人気グッズの「開封動画」は珍しくないが、チャンネル登録者数は650万人を超え、若年層から親世代まで、幅広い人気を獲得しているフィッシャーズが、旬な話題でこのように平和なコミュニケーションを見せてくれるのは、ギスギスしがちなご時世、貴重なことにも思えてくる。「キメハラ」に敏感になっている人も、『鬼滅の刃』ファンも、単純に「福袋」が気になる人も、動画を楽しんでみてはいかがだろう。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる