米大統領選でSNSが果たした役割とは? 公算が狂ったトランプ氏

 アメリカ大統領選挙は、11月3日以降に開票作業が続けられ、歴史的な接戦ながらジョー・バイデン候補がリード。劣勢のドナルド・トランプ候補は、あの手この手でなんとか勝利を呼び込もうと、ソーシャルメディアに投稿しているが、その多くに警告が表示されている。今回の選挙でSNSは、どのような役割を果たしたのだろうか。

トランプ候補の投稿の半数に警告が表示

 トランプ候補は、集計中にフライングで勝利宣言。そして「選挙手続きに不正があり、バイデン候補が票を盗んでいる」として提訴することを明言。両陣営の支持者らが、抗議行動を行う事態に発展している。

 これについて、『Forbes』は「選挙日以降のトランプのTwitterとFacebookの投稿の半数が警告されている」と報じている(参考:https://www.forbes.com/sites/rachelsandler/2020/11/04/over-half-of-trumps-twitter-and-facebook-posts-since-election-day-flagged/?sh=7023aaab4c80)。

 Twitterは投稿を非表示にして「このツイートのコンテンツについては論争が起きており、選挙プロセスについて誤解を招く可能性があります」と警告し、いいねやリツイートの機能を制限している。

 Facebookも、トランプ候補の投稿に警告ラベルを表示しているが、こちらはシェアやコメントが可能で、Twitterよりは緩めの対応だ。

 『CNBC』もトランプ氏の投稿に対するSNSの対応について、詳しく伝えている(参考:https://www.cnbc.com/2020/11/03/twitter-facebook-flag-trump-posts-claiming-attempt-to-steal-election.html)。

 「相手候補が票を盗んでいる」と主張するトランプ氏の投稿に対してFacebookは「集計作業は数日から数週間続くため、最終結果は当初の得票数とは異なる可能性があります」と警告している。

 トランプ候補の勝利宣言の投稿には「票の集計中です。 2020年の米国大統領選挙の勝者は決定していません」と警告ラベルが付けられている。

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