芸人YouTuber“スタッフ動画”なぜ人気? テレビでは敬遠の“内輪ノリ”がウケる要因を探る

 他方、男性の裏方をフィーチャーしたのが、チョコレートプラネットだ。チョコレートプラネットは10月26日に公開した「マネージャー紹介・両國龍英」と題した動画にて、いかにも武闘派そうな名前に似つかわしくない大人しそうなルックスのマネージャー「両國龍英」を登場させた。チョコプラの2人は両國マネージャーの彼女を募集するとともに、彼の趣味が「カラオケ」であることに着目。「この動画が5000いいねに達したら両國龍英のヒトカラ動画公開する」と宣言し、11月2日現在、見事5600いいねをマークしたため、両國マネのヒトカラ動画が決定した。

マネージャー紹介・両國龍英

 マネージャーや動画制作に携わるスタッフは、その芸人の“内輪”だ。テレビでは敬遠されつつあるように見える内輪ノリだが、演者と裏方が一体となって動画を盛り上げる一種の「チーム感」が大切にされるYouTubeでは、好意的に受け止められることが多い。

 かつて、その内輪ノリが“時代遅れ”とされることも多かった石橋貴明が、「とんねるずのみなさんのおかげでした」で苦楽を共にしてきたディレクター・マッコイ斉藤と再びタッグを組み、内輪ノリによってYouTubeで旋風を巻き起こしていることからも、テレビとYouTube、それぞれの視聴者にとって“内輪”の捉え方がいかに違うかわかるというものだろう。というわけで、芸人のYouTube動画では今後も個性的なスタッフが次々と登場し、彼らのファン層拡大に寄与していくに違いない。

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