iPhone 12に秘密の機能……Appleが明かさなかった理由は?

開発を示唆する数々の痕跡

 Appleが逆充電や双方向充電の開発に取り組んでいることは、2018年から2020年の特許出願も示していると『Patently Apple』は伝えている(参考:https://www.patentlyapple.com/patently-apple/2020/10/apple-has-several-patents-on-reverse-charging-and-an-fcc-filing-points-to-a-future-mobile-version-of-this-feature-is-in-the-w.html)。

 Appleの事情に詳しいTF International Securitiesの著名アナリスト、ミンチー・クオ氏は、2019年に iPhone 11で逆充電が採用されると予想したが、見送られた。

 しかしiFixitがiPhone 11を分解すると、逆ワイヤレス充電システムのコンポーネントの一部があり、未完成のままの状態になっていた。Appleの基準を満たしていないため、この機能は発売前に廃止されたと『Tom's Guide』は伝えている(参考:https://www.tomsguide.com/news/iphone-12-has-this-secret-feature-but-you-cant-use-it)。

 すでにこの技術を採用しているメーカーもあるが、まだまだ発展途上の技術だ。 iPhone 12シリーズで逆ワイヤレス充電が実際に機能するのであれば、ソフトウェアのアップデートを経て、使用できるようになるだろう。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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