マイクロソフト、クラウド事業が好調で増益 その重要性が調査によって明らかに

調査によってクラウドサービスの重要性が明らかに

 クラウドサービスの強化は、政府機関にとっても重要な課題であることが調査によって明らかとなった。

 米メディア『goverment technology』に属する調査機関、「Center for Digital Government(CDG)」が米国の各州に行った調査によれば、2020年のウイルス流行下にも業績を上げることができた州には、2つの特徴があったという。

 1つ目は、ウイルス流行以前からテクノロジー主導の行政サービスを支持する態度を示していたこと。2つ目は、ウイルスが感染拡大の兆しを見せたとき、すぐにクラウドサービスへと移行することができたことだという。

 CDG事務局長の高井テリ氏によると、「成長を見せた州は、新たにCIO(最高情報責任者)の役職を設定したり、データ管理を行う人材を配置するなどしている。また、より多くの州がデータ利用を始めており、うまく活用する方法を模索している」という。

 また同氏は、「パンデミックによって人々の態度は劇的に変化し、着実にクラウド化に向かって進んでいる。彼らはクラウドの価値に気がついたので、当初にあった多くの懸念は今やどこかに行ってしまった」と述べた。

 同調査の総括として、今年良い業績を上げた州は、“IT業界を通じた回復力を見せ、状況の変化に迅速に対応する能力があった”としている。 

 今回のようなウイルス流行や、自然災害など、有事の際にも活用できるクラウドサービスは、いかなるビジネスの成長において無視できない存在となっているようだ。

(画像=Unsplashより)

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.microsoft.com/en-us/Investor/earnings/FY-2021-Q1/press-release-webcast
https://edition.cnn.com/2020/10/27/tech/microsoft-earnings-q1-2021/index.html
https://www.govtech.com/computing/Digital-States-Survey-2020-Cloud-Is-More-Critical-Than-Ever.html

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