『水溜りボンドのANN0』第29回おさらい ナイナイ、aiko、カジサック、はじめしゃちょーと“エンタメの中心地”に居合わせた二人
人気YouTuberコンビ・水溜りボンド(カンタ、トミー)がMCを務める『水溜りボンドのオールナイトニッポン0』第29回目が10月22日、放送された。ANN史上初のYouTuberレギュラーパーソナリティーとして注目を集めているラジオ番組をさらに楽しむために、今晩の放送を前に第29回放送の振り返りと今後に向けたポイントをお伝えしたい。
ナイナイ岡村の結婚発表に立ち合う
放送冒頭で「いや、すごいな! 今日なんなんだよ!」と二人が困惑ぎみに大興奮したのもそのはず。この日、第一部のパーソナリティを務める岡村隆史が結婚を電撃発表。“スペシャルウィーク”ということもあって、いつもは収録であるはずの『ナインティナインのANN』も生放送であり、ニッポン放送前に報道陣が殺到する事態となっていた。
その日は矢部浩之の誕生日でもあったため、放送前に、誕生日プレゼント(入浴剤)を持って楽屋挨拶に訪れた水溜りボンド。しかし、この時点で二人は岡村の結婚発表があることを知らず、その後『ナインティナインのANN』のエンディングトークに出演した際には、「『矢部さん、お誕生日おめでとうございます!』じゃなかったっスよ! ナイナイさん、これはムズイっす!」と焦りながら、岡村に花束を渡してお祝いしていた。
岡村に花束を渡した第1号が、仲間の芸人でも、もっと言えば“芸能人”でもないYouTuberの自分たちであることに恐縮する二人。その後の『水溜りボンドのANN0』にゲスト出演を控えていた後輩芸人である、キングコング・梶原雄太=カジサックもブースに登場した。「めちゃくちゃビックリしましたよ! これからナイナイさんの第2章が始まるんじゃないですか!?」というカジサックの言葉に、思わず「YouTube始めようかな」と口走ってしまう岡村もまた、緊張している様子。この時のスタジオブースには、ナイナイの二人、ゲストのaiko、カジサックというトップスターが集結しており、「“エンタメの公園”だった!」と振り返るカンタの謎ワードに、とてつもない興奮が集約されていた。
はじめしゃちょー&カジサック登場!
さらに、今回は豪華ゲストが登場。「番組初、ちゃんとしたYouTuberが来てくれました!」(三四郎・相田周二扮するYouTuber “しゅーじまん”は除外)という紹介通り、スペシャルウィークに相応しいゲストとして、トップYouTuberのはじめしゃちょーと、芸能人YouTuberの先がけであるカジサックが出演した。
はじめしゃちょーは現在、896万人のチャンネル登録者を抱え、水溜りボンドもリスペクトしてきたYouTubeの開拓者。カジサックは「期間内に100万人いかなければ芸人を引退する」と宣言してYouTube界に飛び込み、開設2年で今や登録者数200万人を超える人気YouTuberだ。現在のYouTubeを語る上で外せない両者だが、意外にも二人は今回のラジオが初対面であり、そこに水溜りボンドが加わるという貴重な場となった(加えて、はじめしゃちょーは今回がラジオ媒体への初出演!)。
「カジサックは100万人いかない」大炎上の裏側
はじめしゃちょーが“境界人”というフレーズを当てはめたように、「芸能人とYouTubeを繋ぎたい!」との思いでYouTube界に飛び込み、そして実際にその後の芸能人YouTube参入の橋渡しに貢献したカジサック。しかし、「芸人引退」という否応なく注目を集める宣言に加えて、チャンネル開設当時は“芸能人がYouTubeに入ってくる”ということに視聴者も耐性がなかったこともあって、初回動画には3万6千件の“低評価”がつく(高評価はわずか600)という大炎上を経験した。
YouTuberの間では「カジサックが100万人を達成するか、しないか」という話題で持ちきりだったようで、はじめしゃちょーは「『正直これはいかないな』と思った」が、「途中から粘り強く持ち直した」という印象を持っていたようだ。
しかし今回、カジサックによってあの炎上は「戦略だった」という事実が判明。当時のYouTubeにおいて、「“キングコング・梶原雄太”という存在に価値がない」と判断したカジサックは、「まずは見てもらわないと意味がない」と考え、「誰も傷つけない方法での炎上商法」つまり「当時の梶原が声高に宣言する事によって確実に炎上する」ことを利用することを思いついたという。
「手の平をひっくり返させる自信は最初からあった」とカジサック。この話には、はじめしゃちょーも水溜りボンドも「うわー!」と大盛り上がり。チャンネル開設に至るまでの1年間にはあらゆるYouTuberの動画を見て、編集の手法などを勉強したと言うカジサックだが、「はじめしゃちょーの編集のマネもしたが、自分には合わなかった」という裏事情も告白していた。
対して、カジサックがYouTubeを始める前から、DMやLINEでコンタクトを取っていたという水溜りボンド。その実力を高く評価していた二人は、世間とは対照的に「100万人いく」と感じ、公言もしていた。
YouTube上でコラボが実現したのは、カジサックのチャンネル登録者数が150万人を突破した昨年12月で、「満を持して」のタイミングだったが、これは水溜りボンドがカジサックに対して「コラボは早まらなくていい」という信頼を寄せており、カジサックもまた「ちゃんと大成してからコラボしたい」と考えていたからだったようだ。