『Fall Guys』は未プレイでも楽しめる!? 実況動画から沼にハマった、いちユーザーの体験記

 今話題の60人で行うパーティゲーム、『Fall Guys: Ultimate Knockout(フォールガイズ・アルティメットノックアウト)』。10月8日には、中世をテーマにしたシーズン2、『Medieval Knockout』も配信されたばかりである。

 『Fall Guys』とは、オンライン上でマッチングして集まった60人で、ゴールを目指して競い合うオンライン対戦バトルロイヤルだ。可愛らしいコスチュームに身を包んだキャラクターたちが、ランダムに選ばれたステージで競争し、勝ち抜きを目指していく。最後の1人になると、「クラウン」と呼ばれる1位の称号を得られる。

 実際に筆者も、仲の良い友人が無料期間にダウンロードしており、プレイしてみたところ、またたく間に『Fall Guys』の沼にハマってしまった。今では週1ペースで『Fall Guys』のために友人宅へ通うほどだ。

 しかし、友人宅でプレイさせてもらっている関係上、そう頻繁には遊ぶことができない。そのため、次遊ぶときのイメージトレーニングとして、YouTubeで『Fall Guys』の実況を見始めるようになった。「ゲーム実況なんて自分がプレイできるわけじゃないから楽しめないのでは……」とも思ったが、その価値観は瞬く間にひっくり返された。見ていると、まるで自分がプレイしているかのように、「もっとこうすればいいのに」「あー、惜しい」「頑張れ」「ここはこう切り抜けるのか」などなど感情移入してしまうのだ。

 筆者が特にハマったのが、お笑い芸人として活躍する狩野英孝の『狩野英孝【公式チャンネル】EIKO!GO!!』での『Fall Guys』生配信。彼のチャンネルは“好きなこと&楽しいことをやっていくチャンネル”であるため、やってみた系や歌など、ゲーム以外の動画も多数あがっている。けれども、人気動画TOP10のうち半分はゲーム配信だ。『Fall Guys』の配信は、最近の生配信のアーカイブであるが、既に100万再生間近でTOP10入りの人気動画である。

【#1】EIKOがFALL GUYSを生配信!【ゲーム実況】

 彼の『Fall Guys』実況の魅力はまず、自分の操作するキャラに愛称を付けているところである。彼の持ちキャラには、ピンクスキンの「ベニー」、オレンジスキンの「かんきっつぁん」、配信2で新たに登場したブルースキンの「のりお」がいる。彼自身がキャラに感情移入し、「かんきっつぁんいいねー」「のりお、壁にぶつかっちゃダメだよ!」などと話しながらプレイする姿が、愛くるしく微笑ましい。視聴者もそれに合わせてキャラに感情移入してしまう。プレイヤーは狩野英孝本人のまま変わらないのに、なぜだか使うキャラによって調子が変わり、「かんきっつぁん」は決勝間近までスイスイと進むのに対し、ルーキーの「のりお」は1stステージすらクリアできない。

 それから、落下したり妨害されたりしても怒ったり暴言を吐くようなことがないところ。失敗しても前向きに何度もプレイし、視聴者からのアドバイスを真摯に受け止める。純粋にパーティゲームをパーティゲームとして楽しんでいる姿に、こちらも楽しく優しい気持ちになれる。持ち前のポジティブさで、ひたすら前につき進んでいく姿が視聴者を虜にするのだ。

 プレイ自体は決して上手いとは言えず(むしろ視聴者に「ヘタクソ」と揶揄されるほど)、プロペラに振り回されたり(視聴者の間では「プロペラタイム」と呼ばれ定番化している)、永遠と壁に邪魔されたり、棒に吹っ飛ばされたり、床が動いてると錯覚するが実は自ら落ちにいっていたり……と全然ダメなことが多いが、そのてんやわんやする姿と、逐一発せられる言葉のチョイスが本当に面白い。電車内で見て何度笑いを堪えるのに必死だったことか……。

 『Fall Guys』は人気のゲームなため、他にも多くのYouTuberや芸能人が実況している。筆者のおすすめは、ゲーム実況系YouTuberではキヨ。、ポッキー、その他バラエティ系のYouTuberではジュキヤ、東海オンエアのとしみつ、芸能人では白石麻衣などである。

 ゲーム実況界のトップランナーであるキヨ。は、言うまでもなく面白い。初回からすぐにコツを掴む安定のゲーム力。そして真骨頂は、1人なのに大勢でプレイしているかのように、パーティゲームらしくひたすらはしゃぐ盛り上げスキルだ。明らかにチートを使っている対戦相手がいても、楽しそうに実況する姿に視聴者も楽しくなる。

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