ディズニー、打倒Netflixに本腰を入れるーーコンテンツ配信事業を大幅強化へ

ディズニーがNetflixに挑む

サブスクリプションサービスの強化に沸き立つ投資家たち

 再編成の発表後に同社の株価は5%以上急上昇しており、市場の期待も高まっているようだ。

 米メディア『VARIETY』によれば、今回のディズニーの動きはNetflixを強く意識したもので、同社への挑戦であるという。また当面の間、ディズニーは投資家たちにNetflixの投資家と同じ視点で再編を見守ることを望んでいると考察している。

 Netflixは、これまで登録者数の増加に注力しており、利益率や収益などにはそれほど重点を置いてこなかった。これにより、Netflixの時価総額は2440億ドル(約25億6800万円)に成長し、ディズニーの2330億ドル(約24億5000万円)を上回ることができたという。

 『CREATVMedia』の会長を務めるPeter Csathy氏は、「市場はサブスクリプションビジネスと経常収益モデルが大好きだ。ユーザーを月額制のプランに囲い込むことは、投資家にとって非常に好都合である」と述べている。

 米メディア『CNBC』によると、投資家のダン・ローブ氏は、より多くの資本を『Disney+』などのコンテンツに投下するため、チャペック氏に同社の年間30億ドルの配当を止めるよう要求したという。ローブ氏のファンド「サードポイント(Third Point)」はディズニー最大の株主の1つであり、『Disney+』を始めとした再編成を支援するため、今年初めに株式を追加購入している。

 ディズニーは、12月10日に投資家と再編について話し合う場を設ける予定だという。今回の大幅な方針転換に、投資家たちの期待も膨らんでいる。

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

【参考】
https://www.nytimes.com/2020/10/12/business/media/disney-streaming-reorganization.html
https://www.cnbc.com/2020/10/12/disney-reorganizes-to-focus-on-streaming-direct-to-consumer.html
https://variety.com/2020/film/news/disney-streaming-netflix-coronavirus-1234803258/

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