北京モーターショーで"空飛ぶ車”が話題に 一方、中国ではポルシェが爆売れ……

中国で好調なポルシェ コロナ禍でも過去最高を記録

 ポルシェは、2月の売上高が前年比で60%減少したが、今年の中国本土と香港での売上高は昨年の売上高に匹敵、もしくはそれ以上になる可能性もあるとポルシェチャイナのCEO、Jens Puttfarcken氏は予測している。2019年には、中国での販売台数が8%増加し、過去最高の86000台を記録した。

 同氏は、「ウイルスの流行によって、よりプライベートを保てる移動手段の需要が高まっている。現在、消費者は旅行ではなく高級車にお金をつかう傾向にある」と語った。中国はポルシェの最大の市場となっており、今年上半期の世界売上高の34%を占めているという。

 また多くの自動車メーカーと同様、ポルシェも中国の電気自動車市場に参入している。この分野での同社の中国向け製品は、およそ110万元(約1700万円)と、高価格帯を維持してきた。しかし今年の年末までに、電気スポーツカーのTaycan(タイカン)の廉価版を88万元(約1370万円)で販売予定だという。Puttfarcken氏は、「一般的に、電気自動車市場は、非常に競争の激しいマーケット。特にここ中国では、中国国外ではあまり知られていないブランドが数多く見られるが、彼らは非常に洗練されたテクノロジーを有している」と市場に期待を寄せた。

 コロナウイルスが鎮静化し始めた際には、中国政府はすぐさま電気自動車の購入をサポートする政策を発表。国を上げて電気自動車市場を盛り上げようとしているようだ。

 ハイテクノロジーな電気自動車に空飛ぶ車と、話題が尽きない中国の自動車市場に、期待は高まるばかりだ。

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.cnbc.com/2020/09/29/beijing-auto-show-luxury-electric-vehicles-take-spotlight-in-china-car-show.html
https://www.bloomberg.com/news/photo-essays/2020-09-28/flying-cars-and-face-masks-at-the-only-major-auto-show-of-2020

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