GoogleとAppleに独占禁止法の調査か ビジネスモデル大きく揺るがす可能性も
またもSpotifyがAppleを名指しで批判
米メディア『POLITICO』は、この夏、州司法長官連合と司法省が、Appleに対する反トラスト法の調査を開始する第一歩を踏み出したと報じている。 こちらも反トラスト法違反が認められた場合、Apple MusicやApple TV+など、iPhoneに次いで46億ドル(約4809億円)の利益を生み出しているサブスクリプションビジネスに大打撃となるだろう。
以前から同社の市場独占に対しては、SpotifyやNetflixといった企業が批判の声を上げてきた。Appleが新しいApple Watchやi Padのほか、新サブスクリプションサービス「Apple One」などを発表したイベントの直後に、Spotifyはニュースサイト『Cheddar』のJD Durkin氏を介してTwitterに抗議文を掲載。「Appleは、その優位な立場を利用して競合他社の介入を許さず、自社サービスを支持することで消費者を独占している。我々は司法当局に対し、Appleの反トラスト法に違反する行為を早急に取り締まることを求める」と強い口調でAppleを非難した。
これに対し、Appleは米メディア『ロイター』のStephen Nellis氏のTwitterで反論。「『Apple One』は、様々なサービスへのアクセスをより簡単にする目的で導入した。いつでもキャンセルをすることができるうえに、ユーザーはApple以外のサービスを利用することもできる」と、Apple製品が他社サービスの参入の妨げにはならないと強調している。
長らくテクノロジー市場を独占してきたGAFAに、司法のメスが入ろうとしている。4強の構図を崩し、新陳代謝を促すことはできるのだろうか。
(画像=Pexelsより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://www.nytimes.com/2020/09/03/us/politics/google-antitrust-justice-department.html?smid=tw-share
https://www.inc.com/jason-aten/googles-antitrust-battle-could-change-how-you-use-search-maps-advertising.html
https://www.politico.com/news/2020/06/24/justice-department-anti-trust-apple-337120
https://twitter.com/jiveDurkey/status/1305943168664375296
https://twitter.com/StephenNellis/status/1305983784005771264
https://9to5mac.com/2020/09/15/spotify-apple-one-antitrust-criticism/