“ローグライクカードゲーム”『Slay the Spire』の魅力とは? 意外なジャンルのマリアージュが生んだ圧倒的中毒性

 また、プレイによって陶酔感が得られるのも重要なポイントだ。自由になること・ならないことの板挟みのなかで大きな壁を乗り越えられたとき、プレイヤーはこの上ない充実を感じられる。これらはあらゆるゲームに共通する“楽しさ”の成分だ。

 全体を通してシンプルなゲームデザインとなっているからこそ、おなじ箇所の繰り返しにもストレスなく向かえ、純粋に上達を楽しむことができる。『Slay the Spire』の魅力は、「ローグライクカードゲーム」という無二の個性と、そのゲームデザインに眠っているに違いない。

 PvPがトレンドの時代にあって、PvEでここまで評価されるタイトルは珍しい。対戦と相性のいいジャンルなのだからなおさらだ。『Slay the Spire』はこれから先も、「ローグライクカードゲーム」の草分けとしてゲームカルチャーに名を刻んでいく。まだ遊んでいない方は、この機会にプレイしてみてはいかがだろうか。

■結木千尋
ユウキチヒロ。多趣味なフリーライター。
執筆領域は音楽、ゲーム、グルメ、テクノロジーなど。カルチャー系を中心に幅広いジャンルで執筆をおこなう。
人当たりのいい人見知りだが、絶対に信じてもらえないタイプ。Twitter:@yuuki_chihiro

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