「CoD」最新作『Call of Duty: Black Ops Cold War』は”現実味溢れる銃撃戦”が鍵? 過去作との比較から考える
8月27日、アクティビジョンより『Call of Duty』(以下、CoD)シリーズの最新作となる『Call of Duty:Black Ops Cold War』(以下、BOCW)が、2020年11月13日発売予定と発表された(PS4/Xbox One/PC版のみ。PS5TM/Xbox Series X版は2020年末)。
本作で描かれるのは”東西の冷戦”。2010年の『Call of Duty:Black Ops』にはじまり、異なる時代間を股にかけて紡がれてきた「Black Ops」(以下、BO)シリーズだが、今回の『BOCW』では原点回帰。冷戦下の張り詰めた世界情勢に再びフォーカスする模様だ。
本稿では発表済みの情報を参照しつつ、過去の「BO」シリーズと比較しながら「キャンペーン」および「マルチプレイヤー」の仕様を整理する。
『Black Ops』の”その後”に迫るキャンペーンモード
2020年7月時点での「BO」シリーズ最新作は、2018年10月12日にリリースされた『CoD:Black Ops4』(以下、BO4)である。しかし、こちらは複数人で対戦に興じるマルチプレイヤーに重きが置かれていたため、戦史を辿るキャンペーンは搭載していなかった。厳密には各プレイアブルキャラクターのミッション達成によって彼らのストーリーを追うことはできたものの、あくまで副次的な要素に留まっていたように思う。
一方、『BOCW』は初代『BO』のその後に迫った直接の続編となっている。具体的には1975年から1985年、つまり”1980年代の初頭”をイメージしてもらえると分かりやすい。本編内の1981年、「ペルセウス」と呼ばれるロシアのスパイが13年の時を経て暗躍を始める。この不穏分子を見逃さず、アメリカ合衆国大統領である「ロナルド・レーガン」も、ペルセウスの捕獲任務をCIAチームに通達。かくしてプレイヤーは使命を全うするため、工作員として世界各国を巡ることになる。
キャンペーンモードの核となるミッションは敵兵を殲滅するだけでなく、シチュエーションに応じて様々な役割が求められる。ある時は潜入調査員として、またある時は2つの陣営を渡り歩く二重スパイとして行動しなければならない。こうした道のりを踏まえる上で、目的達成の手段も自由に選択できる。例えばターゲットを始末する際も、じっくりと時間をかけるか、それとも非人道的な振る舞いで手っ取り早く済ませるかはプレイヤー次第。明確なルート分岐が用意されているかは今のところ判然としないが、プレイヤー側にある程度の介入性が担保されているのは間違いないだろう。