TikTokは情報収集ツールとしてインスタより優秀? グルメや美容などで絶大な効果を発揮

 実際に筆者の働いているアルバイト先でも、TikTokを使った宣伝効果の大きさを実感している。渋谷パルコB1Fにある『極味や』は、平日の昼間でさえ1時間の行列は当たり前だった全盛期から、コロナ禍により休日の夜でも並ばずに入れるほどに客が減少した。テイクアウトや昼間のカフェ営業など、今までなかった営業形態を取り入れたが効果が見られなかった。

 しかし、TikTokによる宣伝効果は絶大だった。

 TikTokに『極味や』の看板メニューであるハンバーグや、新メニューのオムライスを鉄板で作るシーンを投稿しただけで、数時間で8000回もの視聴と、数十件ものコメントがあった。また、店に来た女子高生が『極味や』のハンバーグを目の前で焼いてもらうところを載せた動画は、現在103.1Kいいねを獲得し、その翌日から昼間でも行列が絶えないほどに客が増加した。客の中には「TikTokでバズってる……」と話をする人もみられた。

 今回はあくまで筆者とその周囲の視点から、TikTokの使われ方の進化・多様化について紹介したが、ビジネス面では後半に挙げたグルメの例のように、集客ツールとしてのTikTokには、ほかにもまだまだ可能性がありそうだ。

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