iPhone、Mac、AirPodsの未来はどうなる? Appleの新特許55件から予測

 先日、アップルの申請した55件もの特許が許諾された。2012年以降、年々特許申請数と許諾数が低下し続けていたアップルにとって、今年は新しい一年になるかもしれない。

 すでに製品として販売されているiPhone 11 Pro Maxのスマートバッテリーケースなども含まれているが、ほかにもまだ機能としては未搭載のAirPods Proにおける新しいスワイプ機能など、商品化される将来がそう遠くない特許内容も並んでいる。

スティーブ・ジョブズと特許

 アップルの創設からデザインや開発に深く関わってきたスティーブ・ジョブズは、あるインタビューでアップル製品に関する313件もの特許に彼自身の名前が登録されていると話した。これはマイクロソフト創設者のビル・ゲイツ(約10件)、グーグル創設者ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン(約25件)と比べても圧倒的に多いのがわかる。通常、特許というのはそれらの開発やデザイン、発明自体にチームメンバーや実行者として関わっている必要がある。これらから、ジョブズがいかにアップルのデザインやコンセプトに関わっているかがうかがえるというものだ。

AirPodのスワイプ機能

 2019年末のAirPods Pro発表と同時に特許申請されていたこの新しいスワイプ機能は、イヤホン自体にセンサーを搭載することで、音量やその他のコントロールを可能にするもの。未来のAirPodsだけではなく、その他のスマートグラスやヘッドホンなどの新製品にも搭載していきたい、とアップルは話している。

スマートバッテリーケース

 

 昨年11月に発売されたiPhone 11とiPhone X対応のスマートバッテリーケースにおける充電機能の内蔵特許も、今回の55件のうちの一つだ。「iPhoneを使いながら簡単に充電できて、おまけに保護機能もある」というのを売りにしている今ケースは3色展開となっており、それぞれ通常サイズとProに対応。バッテリーケース充電100%で、50%の充電ができるようになっている。ケース自体の充電も様々な充電形式に対応しており、Lighgtningケーブル、Qi規格のワイヤレス充電器、さらにUSB-PDにも対応している。ケース自体の充電状況はiPhone本体の充電状況とともにホーム画面に表示され、アップル製品との互換性が良いのが見て取れる。

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