噂される「Apple Glass」は、引き算の技術によって作られている? 新特許に見えた傾向

 2019年に史上最大の成長率を記録したAR(拡張現実)業界。グーグル、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブックをはじめとしたテックの巨人たちが、巨額な資金を投じて開発に力を入れている。そしてついにVR/ARに関する研究と調査を10年以上も重ねてきたアップルが、ついにこれらの技術を組み込んだプロダクトのローンチに取り掛かっているかもしれないと囁かれはじめた。

 アップルは近年、多くのVR/ARベンチャー企業を買収し、これらの分野に長けた技術者や研究員の雇用に力を入れてきた。「Google Glass」など、ウェアラブルデバイスを通しての拡張現実技術は、近年とてもポピュラーになってきているが、もっと私たちの日常と密接した、カジュアルで多くの人たちがアクセス可能なAR体験として、スマートフォンとの互換性のある技術が重要になってくる。

そもそもARとは何か?

 ARはAugmented Reality(オーグメンテッドリアリティ)ーー日本では「拡張現実」と言われている。よく混同されるVR(バーチャルリアリティ)と異なる点として、ARはすでに目の前にある現実に重ねていくという特徴がある。同じ物理的空間を共有しながらも、それぞれのスマートフォンで見えるカスタマイズされた空間体験は、カスタマーとの親近感に貢献し、企業マーケティングやプロモーションに有効活用できると期待されている。

 VRでももちろん、現実にとても似せた世界を作り、そこでの体験をひとつのプロダクトとして使用することが可能だが、ARの大きな強みは「私たちのすでに存在している目の前の現実に付加情報を提供することで、大きなコストと技術的負担をかけずにプロダクトとして使用できる」ことであり、特に販売や営業など、ホスピタリティに関係する業界において、力を発揮すると予想されている。