Ubisoft、『アサクリ』新作など次世代ゲーム機タイトルは据え置き価格死守へ?

業績は絶好調だが...…

 ゲームメディア『Twinfinite』は22日、前述のJason Schreier氏のツイートのソースとなっているUbisoftの2020年4月から6月の四半期に関する決算報告の詳細を報じた。決算報告でコメントした同社最高財務責任者のFrédérick Duguet氏によると、上記四半期の業績は過去最高になった、とのこと。好調な業績の原因として、新作が控えている『アサシンクリード』シリーズの既存作の販売が増えたこと、また『レインボーシックス シージ』が好調なことを挙げている。

 決算報告では、「Ubisoft Forward」の反響についても伝えられた。同イベントはUbisoftが初めて開催するオンラインカンファレンスだったにも関わらず、昨年のE3における同時視聴者数を上回った。コロナ禍の影響により開催中止となった多数のゲームイベントの代替という意味合いもある同イベントは、ひとまずはその役目を充分に果たしたと言える。

 好調な業績が報告される一方で、6月に発覚したUbisoft幹部によるセクハラ事件に対する謝罪もあった。この事件の詳細は、Engadget日本版の7月12日付の記事で詳しく報じられている。その記事によると、先月、同社トロントオフィスに勤める女性従業員に対するセクハラが発覚し、加害者であった同社共同創業者でバイスプレジデントのMaxime Béland氏が辞任するに至った。その後も社内調査の結果、同社幹部による不適切行動が認められ、1ヶ月足らずで4人の役員が退任したのだった。

 以上のように、Ubisoftは企業文化の浄化が求められるものも、コロナ禍の悪影響はあまり受けずに好調を維持している。次世代ゲーム機がリリースされたあかつきには、同社が配給する新作ゲームが市場を賑わすのではないだろうか。

トップ画像出典:Ubisoft公式ツイッターアカウントの背景画像を引用

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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