Amazonがゲーム業界進出 第一弾タイトル『Crucible』、海外の反応は?
オンラインショッピング最大手のAmazonが、ついにゲーム業界に進出する。進出の足がかりとするのは、アクションゲーム業界では定番であるジャンルのゲームをアレンジしたものだ。
先行ゲームのエッセンスを吸収
Amazon直轄のゲームスタジオAmazon Games Studiosは21日、チーム対戦型アクションゲーム『Crucible』をリリースした。同ゲームは『Overwatch』のように能力の異なるキャラクターを選んでチームを結成して、『League of Legends』のように特定の目標達成を争ったり、『Apex Legends』のように生き残りをかけて戦ったりするMOBAとバトロワゲームを混合したようなゲームシステムを採用している(以下の動画参照)。
同ゲームでは、以下のような3つのゲームモードをプレイすることができる。
・HEART OF THE HIVES:4人編成のチームどうしが、巨大モンスターを倒して得られる心臓を奪い合う。
・ALPHA HUNTERS:2人編成のチーム8組によるバトロワモード。途中でパートナーが行動不能になった場合、ほかのプレイヤーと臨時チームを編成できる。ただし、残りプレイヤーが3名になった時点で、臨時チームは解散になる。
・HARVESTER COMMAND:8人編成のチーム2組が、Essenceと呼ばれる資源を奪い合う。100ポイントのEssenceを先に集めたチームが勝利する。
以上のようなCrucibleは、基本プレイ無料でSteamからPC版がダウンロードできる。課金すればバトルパスを購入できる。バトルパスを購入していると、チャレンジを完了するごとに報酬アイテムが入手できる。なお、報酬アイテムにはゲームプレイを有利するような要素はない。
現在、Crucibleは英語をはじめとした8ヶ国語に対応している。日本語に対応するのか、さらにはPC以外のプラットフォームにも展開するのか、といった今後の運営方針は現時点では不明だ。
紆余曲折を経てリリース
Crucibleに関しては、WIRED.JPが20日に特集記事を公開している。その記事によると、同ゲームを開発したAmazon Games Studiosは数年前から活動していたものも、2017年、対戦アクションゲーム『Breakaway』の開発を中止し、2019年には数十人のスタッフを解雇するとともに未発表ゲームの開発を中止した。
以上のスタッフ解雇後、開発体制を立て直してCrucibleと8月リリースが予定されているファンタジーMMORPG『New World』に開発リソースを集中させた。そして、ようやくCrucibleがリリースされたのである。
Crucibleには能力と外見が多様な多数のキャラクターが登場するが、キャラクターをデザインするにあたっては、コスプレイヤーやゲームコミュニティのアーティストを集めて、コスチュームに関するフィードバックを得ていた。同ゲームのキャラクターたちは、コスプレや二次創作を想定したうえで作られたというわけだったのだ。
なお、Crucibleでプレイできるキャラクターは「ハンター」と呼ばれるのだが、公式サイトのハンター一覧ページと公式YouTubeチャンネルからその姿と能力を確認できる。