『さよならプロポーズ』シーズン2・第6話ーー「ヒモにはなりたくない」夢を追う彼氏の“矛盾”が立ちはだかる

『さよならプロポーズ』S2・第6話レビュー

 一方、ユウとミドリはメキシコ5日目を迎えていた。二人が朝食をとっていると、そこにリュウイチが現れる。ユカリが体調を崩してしまい、リュウイチは一人で行動していた。

 その後、ユウとリュウイチは男同士で語り合うことに。なんとそこで、ユウも俳優を目指していることが判明した。しかしユウは、俳優か結婚かで苦悩するリュウイチとは違い、「彼女か夢かで言ったら彼女が大事なんすよ」と断言する。ユウはこれまで、夢よりも大事なミドリを失いたくないためにケンカを避けてきた。思うことがあっても言えず、彼女の不安を感じても聞けずにいたユウに、リュウイチは「話し合うことは大事だ」とエールを送った。

 リュウイチに励まされたユウはミドリに思いの丈をぶつける。だが、二人の思いは平行線のままだ。ユウは「夢よりミドリのほうが大事」と必死になって伝えるが、ミドリは「職業が嫌で結婚したくないわけでも、役者の夢があるから結婚したくないわけでもない」「結婚も子ども作るのも別に今じゃない」と彼を諭す。首を横に振り続けるユウに、ミドリはまたしてもため息をついていた。2人のやり取りをみていても、ミドリの「結婚したくない」意図がどうしても伝わらない。

 結婚願望が真逆な二人ではあるが、離島でイルカと戯れたり、海賊船を模したレストランでディナーを楽しむ様子は仲睦まじい。番組MCの辻希美は「ユウが今まで思いを伝えられなかったのだから、残りの2日間、当たって砕けろの精神で伝え続ければ、ミドリの心も動くのでは?」と考察し、二人の将来に期待を残していたが、結婚への価値観がいまだ対極なことを考えると不安が残る。また、ミドリは家族にしか話していない秘密を抱えている。予告では、その秘密がミドリの価値観に大きく関わっているようだった。このままだと「別れ」が待っているユウは、ミドリの秘密をどう受け止めるのだろうか。

■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■番組情報
『さよならプロポーズ シーズン2』
毎週土曜よる10時~ABEMAにて放送
放送チャンネル:AbemaSPECIAL
配信はこちら
(c)ABEMA

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