すゑひろがりずのゲーム実況はなぜ面白い? “憂き世”を忘れさせる、その魅力を徹底解説
東海オンエアや水溜りボンド、フィッシャーズなどの例を出すまでもなく、グループYouTuberが愛される理由のひとつとして「仲良し感」は重要なポイントだ。すゑひろがりずも、『バイオハザード RE:2』で太ったゾンビが出てくれば「ふくよか白眼じゃ」「恰幅が良いのう」「大飯食らいじゃ」と2人で盛り上がる。『けも藪(あつ森)』で三島がウグイを釣り上げれば、見せびらかされた南條がはしゃぐ。コンビ仲の良さが端々に現れていて、そこを楽しんでいる視聴者のコメントも少なくない。
筆者は過去にお笑いライブでたびたびすゑひろがりずを観ているが、そうした関係性を楽しむようなタイプのファンは少なかったように思う。ゲーム実況という新ジャンルに挑戦したことで、新たな愛すべきポイントが多くの人に見つかったのだろう。
芸達者ぶり、新鮮さ、そして仲良し感が揃ったところに、人気の『あつ森』というビッグタイトルが取り込まれれば、登録者数が激増したのは納得だ。
先日ようやく『バイオハザード RE:2』のエンディングを迎えた2人は、これまでの実況動画で生まれたワードや名場面を取り込んだ「バイオハザード漫才」を動画内で披露。芸人の面目躍如であり、シリーズを追いかけてきた“まなっこ”にとっては、この上ない“褒美”となった。
次は『あつ森』と並行して、続編『RE:3』の遠隔実況に挑戦するという。“憂き世”を一時忘れさせてくれるすゑひろがりず局番を、今後も楽しみにしたい。