『さよならプロポーズ』シーズン2・第3話ーー子どものために夢を諦めるべき? 大切だからこそすれ違う価値観

『さよならプロポーズ』S2、第3話レビュー

 一方、ユウ(27歳)とミドリ(27歳)もメキシコ2日目を送っていた。観光船に乗ったり、共通の趣味で会話を楽しんだり、一緒にハンバーガーを食べる姿は仲睦まじく感じるのだが、結婚への価値観は正反対だ。1日目の夜、ユウは「一生一緒にいたい」が結婚したい理由だと伝えた。しかしミドリは「結婚しないで、この番組にも出ないで、普通に同棲してカップルでいるのはダメなの?」と言っていた。

 事前インタビューで、ユウは「結婚に対する価値観を合わせていきたい」と語った。ユウは「今の生活で考えると結婚できるだろうって思っちゃうんすけど……」と困ったような表情を見せていた。二人は今まで結婚の話をしてこなかった。ユウの心は決まっているが、たった5日間でミドリの心を変えることができるのだろうか。

 結婚への価値観は正反対なユウとミドリだが、お互いのことは理解し合えているようだ。個別のインタビューで、ミドリは「(ユウは)一緒にいて楽」と居心地の良さを答えた後、「もっと頼れる部分を見たい」と言っていた。ユウの頼りなく見える言動は、ユウがミドリの気持ちを最優先に考え、気にかけているからだとも思うが、彼女にとっては「今まで付き合ってきて気になったところ」のようだ。

 一方、ユウも「僕はあんまり、頼りにされていない気がしている。男として頼り甲斐がない」とミドリが指摘した部分を自覚していた。「明日は全部彼に任せる」と言うミドリと、「明日からは僕がミドリのことを引っ張っていく」と意気込むユウ。ユウとミドリにとって、メキシコ3日目は波乱の一日になりそうだ。

■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■番組情報
『さよならプロポーズ シーズン2』
毎週土曜よる10時~AbemaTVにて放送
放送チャンネル:AbemaSPECIAL
配信はこちら
(c)AbemaTV

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