ゲーム実況者・茸(たけ)が語る“魅力しかないゲーム実況” 「観てほしい以上に、動画を作ってほしい」

ゲーム実況者・茸(たけ)インタビュー

「ニコ動には“映画の上映会”みたいな熱気がある」

ーー茸さんの活動で言えば、倭寇(わこう)さん、藤吉(とうきち)さん、P(ピー)との「チーム()」(チームカッコ)も大きいと思います。もともとは茸さんの生放送に、倭寇さんが遊びに来たときに話が進んだそうですが、あらためてその経緯も振り返っていただけますか。

茸(たけ):もともと僕が影響された実況者も4人組だったということもありますし、ゲームには“みんなで集まって遊ぶ”という楽しみ方もあると思っていて。気軽に集まれる仲間で、共通点がある実況者とやりたいな、と思っていたなかで、この4人だったら、名前にカッコが付いているという共通点もあるし、もともとみんな公式放送にも出ていたので、セットでいろいろ活動できるんじゃないかなと。そんな話をしていたら、倭寇が「やろう」とコメントを打ってきて(笑)。それで、一度4人で焼肉を食べに行って、あらためてグループで活動したいということを話したら、みんな「いいね」「やろう」と言ってくれたんです。

ーー偶然にしてはできすぎたメンバーですよね。それぞれに個性が違っていて。

茸(たけ):ほんとに奇跡だと思いますね。僕は『特攻野郎Aチーム』という海外ドラマが好きで、それぞれに個性がある4人組というものに憧れていたんですけど、まさにぴったりなメンバーが集まって。みんなでゲーム実況をしようという話をしていたら、急に倭寇から呼び出されて、「旅をしよう」と言われたんですよ。そこから、ゲーム実況に限らないエンターテイメントになっていきました。

ーー旅動画はいまでいうYouTuber的な企画とも言えますが、みなさんは一貫してニコ動を拠点にしていますね。

茸(たけ):ニコ動って、視聴者さんの反応がすごくリアルに出るんですよ。コメントから“いま観て、こう感じている”ということが伝わってくるくらい。それがすごくよくて、例えば、「隣接した県をサイコロで選んで旅すると目的の県まで行けるのか」というシリーズで、サイコロを振ってとんでもない目が出たときの一体感は、他のプラットフォームでは味わえないと思うんです。

 みんなそれぞれ、視聴している時間は違うんですけど、動画上で、映画の上映会みたいな熱気が感じられるというか。投稿者と視聴者のコミュニケーションで動画が面白くなるというのは、本当に素晴らしいとずっと思っています。コメントがついて初めて動画が完成する、という感覚もありますね。

ーーさて、あらためて茸さんにとって、ゲーム実況の面白さとはどんなところにあるでしょうか。

茸(たけ):ひとことで言い表せない魅力がありますよね。バラエティー番組でもあり、時には感動的なドキュメンタリーでもあり、ゲームの攻略サイトにもなる。ゲームが好きな人はまず観てほしいし、それ以上に実況動画を作ってみてほしい、と思うんです。100人いれば100通りのゲームの楽しみ方があるし、いつ動画を上げてもオンリーワンなので。よく、「ゲーム実況動画を作っているのですが、なかなかうまくしゃべれなくて」という相談をもらうんですけど、流暢に喋れなくても、ボソッと差し込むようなコメントが本当に面白い人もいるし、編集で魅せることも含めたら、無限のやり方があるじゃないですか。ゲーム実況はどこが魅力というより、もう、魅力しかないですよ(笑)。

ーーそうした定型のない面白さがあるなかで、茸さんはどんな動画にすることを心がけていますか?

茸(たけ):僕はゲームをクリアするところまではもちろんプレイするんですけど、例えば裏ボスとか、そのあとのやり込み要素は動画にしないようにしています。「全部やってほしい」という方ももちろんいますけど、未プレイの人もぜひ自分でプレイして楽しんでほしいと思うんです。ゲーム仲間がどんどん増えてほしいな、という気持ちが根底にあるというか。

ーー私も茸さんの実況動画を観て、『スライムもりもりドラゴンクエスト2』を買った覚えがあります(笑)。

茸(たけ):うれしいですね(笑)。できればなんですけど、自分でプレイした上で、また動画にコメントしてほしいんです。「この動画を観て裏ボスまでやってみたけど、やっぱりこのゲームは面白かった!」みたいなコメントがもらえると、それが一番うれしくて。僕自身も、実況動画を観たことがきっかけで実際にプレイしたゲームがたくさんありますから。いまも毎日、実況動画は観てますよ!

ーー最後に、今後の目標や夢についても聞かせてください。

茸(たけ):まだまだ知らないゲームをやっていきたいというのもありますし、レトロゲームも大好きで、この間数えてみたら、家に700本くらいあったんですよ。だから、あらゆるゲームを集めたい!という思いはありますね。いま一番会いたいのは、大量のコレクションをお持ちのファミコン芸人・フジタさんです(笑)。もしかしたら、僕らくらいが“カセットをフーフーしていた”最後の世代かもしれませんし、レトロゲームならではの魅力は、動画でも伝えていきたいなって。

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