WHO&ゲーム企業「ゲームは“健全な活動”」 新型コロナのパンデミック受け、共同キャンペーン実施

WHOへの批判強まり、ゲームが復権

 WHOが、中国の新型コロナウイルス対応を称賛し、パンデミックに指定する動きが遅かったことに批判があると『USA TODAY』は報じている(参考:https://amp.usatoday.com/amp/2932976001)。

 WHOは2018年、ゲームに夢中になり過ぎて、日常生活に支障が出る状態が12カ月間以上続くことを「ゲーミング障害」と認定して、国際疾病分類(ICD)に追加した。アルコール中毒、薬物中毒、ギャンブル中毒と同様に、ゲーム依存症が正式に精神障害として指定されたことを受けて、ゲーム業界からは、行き過ぎではないかとの反対意見も聞かれた。

 WHOとゲーム産業の対立を生みかねない状況にあったが、今回は一転して「#PlayApartTogoether」キャンペーンで、共にゲームをプレイしようと呼びかけている。ゲーム会社としてはゲームの復権、そしてWHOとしてはパンデミック対策を行っていることをアピールすることができる。

 いずれにしても、これらWHOのゲームに対する扱いから分かることは、ゲームが人々の生活や健康にいかに密接に関連しているか、ということだろう。

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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