あっさり死んじゃうプレデターが多発! PS4版『Predator: Hunting Grounds』プレイレポ

『Predator: Hunting Grounds』プレイレポ

 とは言っても「プレデターのゲームなのだからプレデター側で遊びたい!」と考えるのが人情というものでしょう。プレデター側は肩越しの三人称視点で、いわゆるTPS型のゲームプレイになっています。スタンダードなFPSである人間側に比べて、プレデター側は覚えることが多く、操作に習熟が必要なためチュートリアルが搭載されています。筆者としては人間側よりプレデター側のほうが遥かに難しいと感じられた(実際、デモ版ではかなりの確率で人間側が勝利していました)ので、上級者向けと言えるかもしれません。

 プレデターは映画でおなじみの光学迷彩や「ビジョン」を用いてターゲットの位置を特定することができます。むろん身体能力も人間に比べれば遥かに高いのですが、集中砲火されるとかなりあっさり死んでしまうために隠れて一人一人殺していくというステルスゲームっぽい遊び方が求められます。デモプレイ時の低レベル帯ではこのあたりをよく把握していなかったがために特攻してあっさり死んじゃうプレデターが多発していましたし、筆者も最初はそうやって死にまくってしまいました。プレデターとして恥ずかしいです。

 また、プレデターは「プレデターパルクール」によって木々の間を枝を伝って移動することが出来ます。移動できる枝は赤でハイライト表示されるので視覚的にはわかりやすいですが、慣れないうちは素っ頓狂な方向にジャンプしてしまったり、よくわからないところで落ちてしまったり、木のない地帯で途方に暮れたりしてしまって難しかったです。移動一つとってもかなり習熟が必要になります。また木の上に居てもNPCはこちらを発見し射撃してくるので、機会を伺って、ときにはどさくさに紛れながらプレイヤーを倒していく必要があります。

 すぐに見つかってしまい倒されてしまう半人前プレデターでも大逆転できるチャンスとして「自爆装置」も用意されています。「自爆装置」の起動に成功すればかなり広範囲に爆風が届き、逃げ遅れたプレイヤーを巻き添えにすることができます。やはりプレデターといえば自爆なので、映画ファンには嬉しい仕様ですし、ゲームプレイのスパイスにもなっていて非常に面白いです。

 さきほど「プレデターは人間を全員始末すれば勝利」と書きましたが、このゲームでは「勝敗」はかなり曖昧です。負けて死んでしまってもそれまでの戦果は決して無駄にならず、経験値として反映されます。経験値を入手しプレイヤーレベルが上昇すれば使用できる武装が増えていくので、最初はひよっこプレデターでも、自爆で多くのプレイヤーを巻き込んで経験値を得ていくことで、いつかは一人前になることができます。

 豊富なカスタム要素も本作の魅力のひとつ。特にプレデターのカスタムは(デモ版ではその一端しか見ることができませんでしたが)体の模様や髪型、マスクなど細かく設定できて凝り性のプレイヤーにはたまらないのではないでしょうか。特にパッケージ版早期購入特典/ダウンロード版予約特典としてオリジナルである87年版のスキンが付属してるのは嬉しい所。デモ版時点ではバグも散見されましたが、製品版ではそのあたりもきっと良くなっていくことでしょう。そのあたりもプレデターファンのみなさんは早期購入するのがオススメですよ! 『Predator: Hunting Grounds』は4月24日発売。Playstation Storeなどで絶賛予約受付中です!

■文章書く彦
ビデオゲームを専門とし主にインターネット上に生息するフリーライター。コンソールでの大作ゲームやSteam上にある海外ゲームなどが専門。「ワニウエイブ」名義ではラッパー/トラックメイカーとしても知られ、同人ゲームのサウンドトラックに楽曲を提供するなど多岐に渡るジャンルで節操なく活動している。 Twitter:@waniwave

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