松田凌&神尾楓珠が語る、『オオカミ』シリーズの奥深さと自身の恋愛観「一度だからこそ効果的な“嘘”もある」

「このシリーズにとって最も大きいものは、“オオカミ”になった人の気持ち」

神尾楓珠、松田凌

ーー『月とオオカミちゃんには騙されない』を最終回まで見守った今、率直な感想を教えてください。

松田凌(以下、松田):僕は、『オオカミ』シリーズの1作目『オオカミくんには騙されない♥』からずっと、スタジオMCを務めさせていただいているので、もう何度終わりを見届けてきたことか……。でも、毎回とても新鮮で。7作目となる今回は、タイトルに“月”が入っているので、僕にとっても「心に残る、いい思い出になったな」と感じています。月って、僕たちの日常にも関わっているじゃないですか? だから、日々を送る中で、ふと月を見上げたときに、『月とオオカミちゃんには騙されない』を思い出すし、「ああいう恋愛できたらいいな」って感傷に浸れると言いますか……。そういう風に思えるような最終回を迎えたかなと。

神尾楓珠(以下、神尾):僕はスタジオゲストとして、今回、8話連続で出させていただきました。僕、友達とか周りが恋愛してても、あまり興味を持たない方だったのですが、『月とオオカミちゃんには騙されない』にはどっぷりハマってしまって。こんなにも深く考えながら、他人の恋愛を見たのは初めてでした。しっかり観ていると、それぞれの想いが浮き彫りになってくるだけでなく、言動一つひとつにいろんな意味があるんだなと。「恋愛って、こうあるべきだな」と思うこともありました。だから、僕も疑似恋愛体験と言いますか、彼らと一緒に恋愛してるみたいな感覚になりましたね。あと、凌くんの言葉を借りると、月を見たときに、「あのとき僕が見てた月をメンバーのみんなも見てたかもしれない」と思って、なんだか不思議な気持ちになります。

松田:確かに~! そうだよね!

ーーなんだかロマンチックですね。では、今の一押しメンバーは?

神尾:めちゃくちゃ迷いますね。難しいな……。

松田:僕はもう、女の子はりおん(岡本莉音)ですね。単純にタイプです(笑)。一つひとつの仕草とか反応が可愛らしくて。彼女、笑うと、頬にヒゲができるんですよ。あれ、たまんないですね。素敵な笑顔に、さらにオプションついて来た! みたいな。「僕がそばにいたら、ずっと笑わせてあげるのにな」と思います。恋愛面では悩んでる姿が多かったので、支えてあげたいという気持ちにもなりました。画面越しに見てるだけなんですけどね……。

神尾:うーん……3人いて、本当に絞れない……。

松田:楓珠、“オオカミくん”だろ!

神尾:(笑)。決めました! 僕は、ななかちゃん(松川菜々花)。ななかちゃんは、途中から少しずつ素が出て来たように感じたのですが、それでもなお周りに遠慮しちゃうところがあって。「本当の彼女は、もっと魅力溢れる方なんだろうな」と思いました。でも、そういう一歩引いちゃうところに、僕はグッと来たんです。引っ張ってあげたいなって。

松田:男の子は……僕、コア(Novel Core)かな。

神尾:あ! 同じです。

松田:やっぱり! 一途さはさることながら、何と言っても器が大きいので、男性はみんなコアのことを「カッコイイ」と思うはずです。

神尾:しかもコアくん、すごく聞き上手ですよね。

松田:今回、男の子はみんな初めからカッコよかったんですが……最後まで見て、「すごくカッコイイ」と思う人が増えました。

神尾:多分、見ればわかりますよね。

松田:見ればわかります! 最終回で新たに見えてくるものもあるので、彼らへの印象がまた変わると思います。

ーーそうなんですね、結末がより一層楽しみです。松田さんと神尾さんは自身が出演するとしたら、『オオカミくん』と『オオカミちゃん』どちらを希望しますか?

神尾:僕は『オオカミちゃん』ですね。『オオカミくん』だと、自分が“オオカミ”ではなかったとしても、誰が“オオカミ”なのかが早い段階でわかってしまう気がして。最初から最後まで「誰がオオカミなのか」を考えながら、楽しみたいです。

松田:僕は“オオカミ”になってみたいので、『オオカミくん』ですね。矛盾してしまうのですが、決して女性を騙したいというわけではいないです。1作目からずっとスタジオにいる立場から見て、このシリーズにとって最も大きいものは、“オオカミ”になった人の気持ちだと思うんですよ。それを自分自身が味わっていないというのが、とても歯痒いなと。どれだけ大きいものを背負っているのかを実際に感じてみたいです。……ふと思ったのですが、“オオカミくん”も“オオカミちゃん”も男女一人ずつ混じってたら、面白くないですか?

神尾:あ! 確かに!

松田:どっちが騙されてるのかわからないっていう。でも、そうなったら告白のしようがないのか……。とにかく『オオカミ』シリーズは様々な可能性を秘めているように思います。

ーーこれからも『オオカミ』シリーズは、進化していきそうですね。松田さんと神尾さんのやりとりを聞いていると、打ち解けた仲という印象を受けるのですが、二人は昨年公演された舞台『里見八犬伝』での共演をきっかけに親しくなったのでしょうか?

松田:舞台『里見八犬伝』で言うと、楓珠だけでなく、主演を務めていた(佐野)勇斗も、以前スタジオにゲストとして来てくれたので、僕はすごく嬉しいです。しかも、今や番組でお馴染みになっている“ガオガオポーズ”、実は勇斗が作ってくれたんですよ。そのポーズを僕が今やっているだけでなく、ついには楓珠までも(笑)。なんだかすごく縁を感じます。

神尾:舞台では、凌くんに本当めちゃくちゃお世話になりました。飲みにも連れて行ってもらって。

松田:え!? お世話って何を(照れ笑い)? 全国各地をいろいろ回ったので、思い出はいっぱいあります。でも、最近みんなでは会えていないので、そろそろ会いたいなと思ってます。

神尾:僕は、まさかここで凌くんと会うとは思ってなかったです。

松田:本当だよね! できればお芝居で再会したかった(笑)。

神尾:舞台では、凌くんとアドリブ以外ではほぼ掛け合いがなかったんですよ。だから、一度、がっつりお芝居をご一緒させていただきたいなと!

ーーお芝居でも再共演する日が来るといいですね。普段、恋愛リアリティーショーは見ますか?

神尾:結構、見ますね。

松田:舞台で共演してたときも見てたよね?

神尾:見てました。楽屋で(岐洲)匠と『ダブルベッド』(TBS系)という恋リアと『あいのり』(Netflix/FOD)を。

松田:すごくその話で盛り上がってて、ずっと騒いでたもんね。そのときちょうど僕が「『オオカミ』シリーズ、見てよ!」って言ったら、「今度、見ます」って返してくれて。そしたらまさか、楓珠がスタジオゲストとして出るっていう(笑)。

神尾:そうでしたね(笑)。

ーー普段から恋リアを嗜んでいる神尾さんは、ほかの作品と比べて、『オオカミ』シリーズの魅力や面白さはどこだと思いますか?

神尾:やっぱり、ゲーム性と臨場感かなと。視聴者も一緒にハラハラできるという部分が、ほかの恋リアとは違うように感じました。ほかの作品は客観的に見て楽しみますが、『オオカミ』シリーズは「“オオカミ”はだれなのか?」という考察もできるので、そこが一番の魅力であり面白さでもあるのかなと、僕は思います。

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