iPhone 12は大幅に遅れ、iPhone 9は無期限延期に? 渡航制限でAppleエンジニア工場入りできず
Appleが2020年秋にリリースを計画しているといわれる5G対応モデルiPhone 12の発売スケジュールが、Apple従業員の中国やアジアへの渡航禁止ポリシーが4月末まで延長されたことで、さらに遅れる可能性が出てきた。
中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス(COVID-19)は、アメリカでも感染拡大が広がっており、世界保健機関(WHO)が、パンデミック(世界的大流行)に認定した。
Appleは、従業員のリモートワークを推奨しており、世界規模でApple Storeを3月27日まで閉鎖する処置をとっているが、iPhone生産を行なう上で、Appleエンジニアが、生産現場で直接テストを行うことが必須だという(参考:https://www.ubergizmo.com/2020/03/5g-iphone-delayed-travel-ban/)。
サプライチェーンに詳しいバンク・オブ・アメリカのエリオット・ラン氏は、iPhone 12のリリースが例年の9月から1か月遅れる可能性があるとしているが、『Front Page Tech』のJon Prosser氏は、関係者への調査の結果、それよりも遅い11月になると予測した。
たとえ部品の供給が滞りなく行われ、労働者が現場に戻り生産能力が回復しても、中国の工場は、依頼主であるAppleの承認なく、生産工程を進めることはできないからだ。
iPhone 9(iPhone SE 2)のリリースは無期限延期か
小型の新モデルiPhone 9(iPhone SE 2)については、当初3月発表4月発売が既定路線と思われていたが、エリオット・ラン氏は、新型コロナウイルスによる、供給の問題と需要の低下により、数ヶ月遅れることを予想している。
Jon Prosser氏は、6月頃が有力ともいわれているが、不確定要素が多く、Apple内では「無期限延期」という話も出てきていると伝えている(参考:https://www.tomsguide.com/news/iphone-9-delayed-indefinitely-multiple-sources-confirm)。