新型コロナによる全国小中高の臨時休校に“動いた”教育サービス 無料かつ役立つ学習教材は?
新型肺炎休校サポート LINEみらい財団
LINEを用いた学習の機会も提供されている。LINE株式会社が取り組むLINEみらい財団の公式LINEを友達追加することで、国語・数学・理科・社会の学習動画が無料で閲覧可能になる。英語については、無償で教材が利用できるリンクがトーク画面に掲載される。対象は中学生と高校生で、期間は3月2日から新型コロナウイルスによる影響が終息するまでとなっている。
国語、理科、社会の学習動画は大手学習塾を展開する市進ホールディングスが制作・配信を行い、数学は数学検定協会の監修の元、KJSが開発した動画を配信している。数学の動画では、数学検定の準1級から5級相当である中学1年生から高校3年生までの内容をカバーしている。トーク画面に掲載される英語学習教材へのリンクへ遷移すると、学研ホールディングスが運営する英語学習用の公式LINEアカウント「Gakken英語合格トレーナー」が表示される。このアカウントを友達追加することで英単語や文法、リスニングの練習問題などの教材を無料で使用することができる。英語教材の内容は中学卒業レベルの英検3級から高校卒業レベルの2級までとなっている。
LINEみらい財団というと耳馴染みのない会社名で警戒してしまうかもしれないが、それぞれの科目で提供されている内容は長年教育に携わってきた企業が手掛けているものなので安心して利用できる。サービスの詳細についてはLINEからの下記プレスリリースを参照してほしい。
・「新型コロナウイルスの影響による休校を受け、全国の中・高校生を対象とした学習支援のためのLINE公式アカウントを開設」
今回は小学生から高校生向けの今すぐ無料で利用できる学習教材をご紹介した。様々な教材が突然決定した全国の休校に合わせた無料プランを展開しているため、どれを利用すれば良いか迷ってしまうかもしれない。しかし、ご覧いただいたようにそれぞれのサービスに異なった特長があるため、どれかひとつと決めるのではなく、児童生徒の性格や学習状況に合わせて複合的に利用することが望ましいだろう。
また、今回の突然の決定を好機ととらえて、春から利用する通信教材のお試しとして利用してみるのも良いかもしれない。普段ここまで気軽に有料の教材をお試しできる機会はあまりない。この機会をそれぞれの児童生徒に合った教材を見付け、新型コロナウイルスによる騒動が終息した後の学びに生かしていく場として積極的に活用してほしい。