劇場版ゴキゲン帝国Ω、新メンバー初顔出しインタビュー! 四人が語る“予想外の失敗と現体制の充実”

「YouTuberさんとのコラボも決まっていたので、軽い気持ちでいた」(初詣)

星紫穂(左)と初詣ほの(右)

ーー紫穂さんとほのさんは、顔を隠しての活動についてはどう思っていたんですか?

星紫穂(以下、星):撮影でずっと仮面をしているのも大変だし、映像も全部加工しないといけないしで、できるなら顔はすぐ出したかったんですけど、そこは5万人という目標があったので、まずはゴキ帝のことを想って耐えました。

白幡:こっち的にもすぐ出したいですよね。出した方が絶対伸びるから。全員さっさと出したい気持ちはあるっていう(笑)。

初詣ほの(以下、初詣):加入してすぐに5万人のことを聞いて、YouTuberさんとのコラボも決まっていたので、私も軽い気持ちでいたんですけど、全然いかなくて……。

白幡:メンバーには、ゴキ帝は自己責任、という話をしているんですよ。大人が言ったことをやるグループではなく、メンバーで意見や企画を出したりして、結果を出すのは自分だと。とはいえ、2人はYouTuberになりたくて入ってきたわけではないので、いきなり仮面を被らされて、きっと何をすればいいのか分からなかったと思います。後になって「説明不足なまま、ハードルの高いことをやらせちゃったな」と反省しています。

ーーそして、先日(取材日の前日)には、チャンネル登録5万人を達成できなかった罰として、滝行が実行されました。

劇場版ゴキゲン帝国Ωより「顔出し」と「滝行」の件について

白幡:もともと、5万人達成したら4人で滝行、達成しなくても白幡とぺろが滝行ということで行こうと決めていたんですが、今回の反省と、これから売れていくため、たくさんの人に知られるために気合いを入れることも含めて、全員で行ってきました。本当につらかったです……。

ーー当日は東京23区でも積雪のおそれが予報されていましたが、訪れたのは西多摩郡にある天光寺で、写真に映った雪景色からも、その辛さが伝わってきます……。

白幡:正直、命の危険を感じました。雪も20〜30センチ積もっていて……。最初に、基本の挨拶作法を教わるんですが、寒いお堂に正座をさせられた状態で1時間座っているので、足もだんだん痺れてきて。終わって「これから滝行だ!」と思ったら、次はお百度参りがあったんです。雨も降っているのに、コンクリートの床をペラペラの白装束を着て、裸足で108往復しなければいけなかったんです。

ーー108往復ですか……。

白幡:でも、この日は悪条件が重なっていたので、状況的に「それはダメ」と言われ、「少しラクになるかな」と思ったら、「今回は15分くらいで」と言われ、「15分もやるの!?」って(笑)。最初は弘法大師様が「もっと声出して!」ってそばにいてくれたんですけど、しばらくしたらいなくなって、4人で走り続けていました。

先斗:だんだん、足の裏の感覚がなくなってきて、地面に着いてるのかすら分からなくて。痛すぎて人間のやることじゃないと思ったもん。

初詣:みんな自分のペースで走るんですけど、ほのが泣きながら走っているから、紫穂ちゃんが合わせて走ってくれて。

星:声はかけられないから、せめて横を走ってあげようと。

白幡:ぺろは猛ダッシュしてるし(笑)。108回に近い方が願い事が叶うらしくて。

先斗:元陸上部なんですよ。願い事がいっぱいあったので、猛ダッシュしました。

白幡:お百度参りが終わったら「これからが本番ですよ」と言われて。本当は、滝のギリギリ近くまで車で行って、そこから崖を登っていくんですけど、「雪が積もっていて、これ以上進めません」って、途中で降ろされてしまって。裸足に支給されたクロックスなのに、そこから徒歩で坂道を20分、崖を20分登って。

先斗:クロックスだから、足が滑りまくるし、誰かが川に落ちるんじゃないかってヒヤヒヤしました。

白幡:滝行が終わった後の着替えとバスタオルが入ったパンパンのビニール袋を持っていたので、片手しか使えない状態で命の危険を感じました。

先斗:登山家が聞いたらびっくりするよ。

初詣:歩いて川も渡ったよね。

白幡:なんなら川の中の方が温かかったかも。

ーー滝に到着するまでの時点で壮絶過ぎます……(笑)。

白幡:それから滝に着いて、滝行を一人ずつ受けることになるんですけど、その時点で、ほのは泣いてたよね。山の神様と滝(水)の神様にご挨拶をして、水を浴びて滝行を受ける。弘法大師様が「南無太師遍照金剛」って言ったら言い返す、“コールアンドレスポンス”を行うんです。

ーーアイドルならではの表現ですね(笑)。

白幡:最初は一緒に同行してくれたスタッフさんが滝行をすることになったんですけど、しゃがんで、胸までつかっているのが想像以上につらそうで「絶対にできない! こんなの無理!」って思いました。

先斗:私と白幡は一昨年の夏に、一回滝行に行っているんですよ。普通に歩いた先にパッと滝が見えるくらいの環境だったので、今回もそれくらいの感覚で行けるだろうって思ったら、山道だし、雪だし、道のりも10倍くらい長いし……(笑)。

白幡:私が経験者かつリーダーとして、メンバーのなかで一番に行ったんですけど、あんまり記憶がないんですよね。願い事を伝えて叶えてもらうので、「南無太師遍照金剛」と大きな声で言わなきゃって思ってるんですけど、水が口の中に入ってくるし、自分でも何を言ってるのか分からなくなっちゃうんですよ。

先斗:ちほが上がってきて、ほの、私、紫穂の順番で並んでいたら、「ぺろは経験者だから、次はぺろ!」って言われて、心の準備ができていなくて。無理だったら滝から手を出してくれれば終わるって聞いていたから、手を出したんですよ。そうしたら「大丈夫! しゃがんで!」って言われて(笑)。願い事も何も考えられずに、“無”で滝行をしてしまいました。

白幡:私は「早く帰りたい」っていう願い事を。

一同:えー!(笑)

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