『グラブル VS』は原作ファンを巻き込めるか 格ゲーとしての“完成度の高さ”を分析

『グラブル VS』は原作ファンを巻き込めるか 格ゲーとしての“完成度の高さ”を分析

 2014年のリリース以降、瞬く間に支持を広げ、スマホ/ブラウザRPGのリーディングタイトルとなった『グランブルーファンタジー』。同作のスピンオフとして、2月6日に発売される対戦アクション『グランブルーファンタジー ヴァーサス(以下、グラブル VS)』は、2020年屈指の注目度を誇る話題作だ。本記事では、今作の気になるゲームシステムを紹介しながら、その魅力や発売の意義について掘り下げていく。

『グラブル VS』2つのゲームモード

 『グラブル VS』には大きくわけて2つのゲームモードが存在している。本格的な2D対戦格闘が楽しめる「Versusモード」と、キャラを育成しながらストーリーを進める「RPGモード」だ。今作のメインとなってくるのは前者の「Versusモード」だが、2D対戦格闘に対し抵抗を感じるプレイヤーは、より原作に近いシステムの「RPGモード」を遊ぶこともできるなど、敷居の低くない対戦格闘というジャンルと原作システムのギャップに配慮した、誰でも楽しめる設計となっている。

『グラブル VS』Versusモードのシステム概要

グランブルーファンタジー ヴァーサス/Granblue Fantasy: Versus PV#12 「オープニングムービー」

 Versusモードは、原作にも登場する11人のキャラクターの中から1人を選び、そのキャラの持つ技などを駆使しながら対戦相手に勝利することを目指す。発売時点でプレイできるキャラは、グラン、カタリナ、シャルロッテ、ランスロット、パーシヴァル、フェリ、ローアイン、ファスティバ、メーテラ、ゼタ、バザラガの11人。3月上旬にはここに黒衣の男(※)が加わり、12キャラとなる予定だ。その後も、ナルメア(2020年3月)、ソリッズ(2020年4月)、ジータ(2020年4月)と、続々追加キャラが登場する。

※黒衣の男はRPGモードのクリア、またはDLC購入でアンロックできる仕様となる予定

『グランブルーファンタジー ヴァーサス』クローズドβテスト記念企画「ウメハラVSふ~ど」本編

 今作の最も大きな特徴は、「必殺技を連続使用できない」ということ。各必殺技にそれぞれクールダウンが用意されており、一定時間が経過するまで再び使用できないため、対戦格闘に豊かな駆け引きを生み出す。従来のタイトルであれば同じ行動を続けることでアドバンテージが取れた局面も、都度その行動をするべきか判断しなくてはならないためだ。相手の行動に対して、どのタイミングでカウンター行動をおこなうのか。その判断により、戦況は有利にも不利にもなり得る。『グラブル VS』が本格的な2D対戦格闘と言われる所以がこのシステムには詰まっている。

 また、同仕様は、格ゲーに不慣れなプレイヤーへの低ハードル化にも大きな意味を持つ。クールダウンの存在が、初心者救済措置と深いかかわりを持つためだ。

 対戦格闘特有の必殺技のコマンド入力は、初心者が同ジャンルを敬遠するひとつの理由ともなっている。今作では、格ゲー初心者の原作ファンが多数挑戦することを見据え、必殺技をワンボタンで発動できるシステムを採用。このシステムを中級者以上のプレイヤーが活用すれば、いわゆるタメ系の必殺技も即座に発動することが可能だ。しかし、ワンボタンで発動した場合、上述のクールダウンが長めになるというデメリットもある。今作オリジナルのクールダウンシステムは、習熟度やメリット・デメリットに応じてプレイヤーが選択を迫られる、完成度の高い仕様となっている。

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